男はしょうもない―総括編(3)

さて、(5)についてである。
ここでは、相手の携帯電話のアドレスから、メアド教えます、という感じでメールが来る。
今回は、少しテクニカルな話になる。

ここで初めて「メールヘッダ」というものを見てみる。
メールヘッダというのは、メールがどこから送られて、どこを経由して、どこに着いたとか、どういうメールソフトから送られたとか、そういう情報が含まれる、メールの一部分である。
携帯から送られたら、送り元は携帯のキャリアのサーバになるのが普通である。
しかし、ezwebから送られたとするメールの送り元を見ると、xxx.nttpc.ne.jpとかある。
え?プロバイダ?
これはNTT-PCというプロバイダのサーバである。
実は、差出人のメールアドレスはいくらでも偽造できるのである。
あなたのメールソフトで、自分のメールアドレスを設定する場所がありますね。
そこに適当なものを設定してみよう。
それでも、基本的にメールを送ることはできる。

ただしプロバイダによっては差出人が自分のところのユーザでないと発信を許可してくれない場合がある。こういうプロバイダは、今回のような用途では避けられる。

つまり、メールは携帯電話から送られていないのである。
これに返信すれば、相手の携帯電話(しかもプリペイド)に行くのだろうが、そこまでは試していない。
そうした際にどういう風に展開するか、試してみたい気もする。

さらに、メールヘッダにあるメールソフトの情報を見てみる。
ん?ない。
一般的には、OutlookやOutlook Expressなどのメールソフトが使われたりするし、あまりPCを使い込んでいないという女性の設定なら、そうなる確率は高いだろう。
しかし、ないのである。
Outlookなどを使えば、必ず入る。
それがないのだから、変だと思わざるを得まい。
ただしこれは、Yahoo!などのWebメールから発信されると、こういうこともある。
するとなおさら、携帯電話とは無関係な環境といわざるを得まい。

強者になれば、Becky!などが出てくる。
あえて選んで、これを使うとは只者ではあるまい。
パソコンに慣れてなくて…なんてメールでBecky!なら、おいおいと思わざるを得まい。

メールヘッダの意味を読むことができれば、相手の素性はある程度読むことができる。
ここでは実例は敢えて避けたが、わかりにくい部分もあるので、そのうちに詳しく書くこともあるだろう。

続く。

このシリーズの記事一覧:
男はしょうもない(1)―プロローグ
男はしょうもない(2)―自己紹介
男はしょうもない(3)―悩み
男はしょうもない(4)―発展
男はしょうもない(5)―核心
男はしょうもない(6)―携帯
男はしょうもない(7)―決裂
男はしょうもない―総括編(1)
男はしょうもない―総括編(2)
男はしょうもない―総括編(3)
男はしょうもない―総括編(4)

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