カセットテープをデジタル化しよう(2)

世はデジタルメディアの嵐が吹き荒れている。単位面積、単位体積あたりの記録容量で見ると、どうしてもアナログテープは分が悪い。あの体積で60分~90分の音楽を保持できるが、テープ特有のヒスノイズがあり、音質も必ずしもいいと言えない。しかも確実に経時劣化する。ホコリが紛れ込んだり、外部の磁気や湿気の影響を受けたり、品質も一定でない。昨日よりは今日、今日よりは明日の方が、確実に劣化している。家族にも邪魔者扱いされる。使えるハードウェアも少なくなってきた(少なくとも車は無理)。そこで、場所を取るテープを一掃し、すべてデジタルに吸い上げてしまうことを考えるのであった。相変わらず前振りが長いなぁ。

正直、この手の作業をPCでやるのは気が重いのである。機器を接続し、録音用のソフトウェアなどをセットアップし、いざやっても必ず何かうまくないことが起きるに違いない。マルチメディア関連の作業をしてうまくいったことなどまったくない。必要以上に時間がかかるわりには、予期しない仕様上の制限や不具合が発覚し、それでチャラになることもある。とにかく、避けて通ることにしていたのだこれまでは。なので、お手軽な手段として、MDラジカセ(カセット付き)でダビングすることを考えた。これなら、ボタン1個でOKだし、MDのLP4モードを使えば1枚に320分も録音できる。どうせ元のテープの音質がいまいちなので、LP4モードでも全然問題なし。MDならそんなに場所も食わない。で、レッツラゴーだ。

どうせMDにするなら、きっちり曲で区切って、タイトルも付けて編集したいところだ。だが!一般的なMDラジカセで編集を行うには、付属の使い勝手の悪いリモコンで作業することになる。分割などの指示はともかく、曲タイトルを入れていくのは携帯でメールを打つぐらいに面倒な作業だ。しかも日本語は入らんというし。3枚くらいやってイヤになった。パソコンにつないでキー入力できたらスムーズなのにな(SONYのネットワークMDウォークマンならできた模様)。その後しばらく放置状態。でもこれではいかんと再開を決意するが、ふと思ったことがある。

「MDにしたら、どうやって聴くのだ?」

そうだ、今はあらゆる音楽を携帯プレーヤに入れて持ち歩く時代である。私もiPodを愛用し(この記事のカテゴリがiPodになっているのもそのせい。最後は結局ここに行き着くのね。)、車にも接続している。車のオーディオはMDに対応していない。携帯MDプレーヤを持ち歩いてもいいが、iPodがある以上邪魔である。何よりメディアを持ち歩くのもうざい。メディアを持ち歩いてまで聴きはしないが、iPodに入っているなら聴いてみようという感じになるのも微妙なところだ。そこで、やはりパソコンを使ってテープの中身をデジタル化することを考えるのである。

やれやれ、相変わらず本題までが長いね。続きは、次回だ。

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