PCが異様に遅いと思ったら…。

愛用のレッツノートの挙動が、すこぶる緩慢で遅いように感じ始めた。メモリを512メガバイトに戻してしまったので(「レッツノートのメモリがまた飛ぶ…。 」参照)、遅くなるのは当然なのだが、それにしても遅すぎる。ディスクのアクセスが入ると、もうダメだ。何をするにも、数十秒は待たされるということになる。

これはどうやら、メモリが足りないだけではなさそうだ。そこで、私などは胡散臭くて無視していたディスクの「フラグメント現象」こういったものが発生しているものではないかと思った。フラグメント現象とは、ディスク上のデータがあちこちに分散して置かれるために、データの読み取りに時間がかかってしまう現象だ。同じディスクを長期間にわたり使い、しかもファイルの作成や削除を繰り返し、またディスをフルに使っている場合には起こりやすい。まさにこれは私の状況なので、さっそくフラグメント現象の解消に乗り出すことにした。

Windows XPでは、ディスクのフラグメント現象の解消に、「ディスク デフラグ」というツールが用意されている。スタートメニューから、「プログラム」→「アクセサリ」→「システムツール」→「ディスク デフラグ」で呼び出すことができる。さっそく、呼び出してみて、フラグメント現象の解消を行わせることにした。

Defrag_01デフラグ中。

この画面ではふたつのオビが出ているが、上が真っ赤である。これは、フラグメント現象が進んでしまっている状態で、赤くなっている部分がフラグメントが進んでいる部分である。要するにほとんど真っ赤なので、相当ひどい状態だ。赤いものを青くしなければならない。下のオビでは青い部分が多くなってきているので、このツールによってフラグメント現象の解消が進んでいることを表す。

お手軽なツールではあるが、フラグメント現象の解消を行うには、ちょっとしたコツがあるので、これを覚えておいて欲しい。

プログラムはすべて終了させておく

メールソフトなど、データの書き換えを行うようなものは、すべて終了させておく。できれば、タスクトレイに常駐するものも、すべて終了させておいた方がいい。

仮想メモリは無効にしておく

Windows XPには仮想メモリの機能があり、このための仮想メモリファイルがかなり大きなもので、これがフラグメント現象に巻き込まれていると性能悪化の原因となる。そこで、仮想メモリを無効にして、仮想メモリファイルを削除しておくと、フラグメント現象解消後に仮想メモリを有効にしたときに、仮想メモリファイルをすっきりと作り直すことができる。「マイコンピュータ」のプロパティ→「詳細設定」→「パフォーマンス」設定→「詳細設定」→「仮想メモリ」設定で、仮想メモリを無効にしておこう。相当深いところにあるので、よくわからなければ放っておいてもいい。ただし、仮想メモリを無効にする場合には、512メガバイト以上と、十分にメモリを積んでいる場合のみに限定したい。

ごみ箱は空に、一時ファイルはすべて削除

余計なファイルはすべて消してから、フラグメント現象解消をした方が当然いいに決まっている。

これで、一夜明ければ、パソコンはスッキリだ。ここで一夜と書いたのは、本当にそれだけの時間が本当にかかるからだ。決して、進行を目で見ていようなどと思わない方がいい。

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