Windows VistaのReadyBoostを試してみた

私の新レッツノート(CF-Y7A)には2GBのメモリを搭載しているが、それでも動きがディスクアクセスにじゃまされて思ったほどその効果が出ていないと感じていた。そこで、Windows Vistaの新機能であるReadyBoostを試してみることにしたのであった。

ReadyBoostとは、メインメモリ以外の外部メモリ(SDカードのメモリ、USBメモリなど)を使ってシステム全体のパフォーマンスを向上させる仕組みだ。単純に考えれば、ハードディスク上のファイルを外部メモリにキャッシュし、その速度差を生かして体感上の速度を向上させようというわけだ。いかにメモリといえど外部接続ではCPUキャッシュなどとして使うのは無理だから、必然的にディスクキャッシュとしての使いかたになるわけだ。

実は、ReadyBoostのメモリの使いかたははっきりと公表されていない。ここに書かれているのは、私の想像上の域を出ないものもある。

で、早速近所の電気屋に行き、3000円弱で2GBのSDカードを買ってきた。う~む、2GBで3000円もしないのか、時代は変わったものだ。フラッシュメモリが安くなったのはApple様々である。ちなみに、ReadyBoostに使うメモリは、できればランダムアクセスに良好な反応を示すタイプの方がよい。デジカメ用は、連続した読み書きに最適化されているので、ランダムアクセスは不得意な場合が多い。とはいえ、この違いをすぐに見分けるのは難しい。一般的には、カードタイプのメモリは前者、USBメモリと言われているタイプは後者になる。USBメモリは差したまま持ち歩くのはしんどいし、完全に本体内に納めることのできるSDカードなどの方が使い勝手は上だ。なので、特に性能差は考えないことにして、できるだけ速そうなSDカードなどを買ってくるのがいいだろう。

で、メモリを差してみるが、果たしてどうやればReadyBoostが有効になるのか?カードを差すとドライブがマウントされるはずなので、ドライブのプロパティを開いて欲しい。

Readyboost_01

「ReadyBoost」というタブが出ていれば、そのメモリはReadyBoostに使えるメモリだとWindows Vistaが判断しているらしい。なので、使えるだけのメモリをこのように割り当ててしまったよい。

ReadyBoostの効果だが、かなりよい。本来の目的は起動時間の短縮らしいが、私にとってはメインメモリに不必要なキャッシュが取られないのがいい。ファイルのコピー中だろうが、良好なレスポンスを示してくれる。アプリケーションの切り替え、新規アプリケーションの起動などもストレスがない。遅いハードディスクを積んだマシンでは、かなり効果が顕著に現れるはずだ。

ReadyBoostのいいところは、メモリカードを外したい場合には外してしまってもよいところだ。そうするとReadyBoostの機能は無効になるが、また使いたければメモリカードを装着すればよい。このへんのイージーさがよい。使い始めてまだそれほどの時間は経っていないが、今のところVistaの新機能の一押しだ。

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