夜のジムの不思議

私はメタボ対策のためにスポーツジムに通っている。だいたい、週2日くらい行ければいいと思っているのだが、連続はあまりプラスにならないので、休日に1日、平日に1日、といった感じでスケジュールしている。平日は仕事があるのでいくのは夜になるのだが、夜にはちょっと不思議なことが起きるのだ。

ひとしきり汗をかいたあとは、付属のバス(bath)で汗を流してさっぱりしてから帰宅することにしている。このときいつも思うのだが、「人が多い」のである。何だか変だと思っているのは、私がバスに移るタイミングは営業終了間際なので、スポーツエリアには人影がまばらになっているのだ。その割にはバスに人が多いから、変に思うのだ。もしかしてプールから?と思ったが、プールにはいつもそれほど人はいない。どう考えてもスポーツエリアから移ってきた人だけで、バスがこんなに混むとは思えない。

ある日気付いた。夜は時間も限られているので、だいたいぎりぎりの時間までいることにしている。終盤は、トレッドミルで30分ほど走るのだが、このとき受付を通って更衣室まで移動する人を、ガラス越しに見ることができるのだ。ほとんど終了間際なのに、結構な人数の人が入ってくる。これから入っても、ほとんど何もできまいに、と思っていたのだが、はたと気付いた。皆、サウナマットとタオルセットを抱えている。そうだ、バス「だけ」に入りに来る人が多いのだ。だから、スポーツエリアの人に比べてバスの人が多いと感じるのだ。

いくら月謝制だからと風呂に入るためだけに来るかよ、と思っていたら、ひとり暮らしの人やふだんは家風呂を湧かさない人には有効である。駅を出てひとっ風呂浴びて帰路につくのだ。かなり合理的である。

しかも、こういうのを懐かしいと思っていたら、これは「銭湯」である。私は、20歳過ぎまで銭湯のお世話になっていた。大風呂を湧かし、皆で入って、体を洗って出て行く。定額制の銭湯と思えば、これはエコロジーである。個別で風呂を沸かして入るというのは、便利ではあるがエネルギーがもったいないとはときどき思っていた。

そうか、そうか、銭湯か。私も実践しようかと思ったが、家は大家族なので、毎晩湧かされているのであった。ジムに行った晩も、もちろん入るのである。もちろん、湯船に浸かって上がり湯をかけて出るだけであるが。これは反エコロジーか?

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