Wordで原稿を書くとは(1)

Wordはなんでもできます。文章を入力し、編集することはもちろん可能ですし、PCの画面を埋め込んだり、表を作ったり、作図することもできます。校正する機能もありますし、アウトライン(文書の構造)機能を使えば番号など自動で振れます。きちんとページの書式を設定したりしてやれば、ページ数の見積もりをしながら原稿を書くことができます。

まぁ、この「なんでもできるところ」というのが、実はとんでもない罠だったりするのですが…。

さて、文章の入力、編集はよいのですが、ときおり入力されている文字がおかしいのに気付きます。何で、「引用符が全角の組みになっているの?」か。たとえばプログラムの本では半角の引用符が多数出てきますが、これらが全角の、しかも左右の組みになっていることが多いのです。こんな感じです。

a = これは文字列だよん。;

本来は、こうです。

a = "これは文字列だよん。";

これは、Wordの悪名高いお節介、「入力オートコレクト」機能です。「ここはこう書かれたけどさ、きっとこういう意味だから直してあげるね!あたしって親切!」といったものです。「余計なことすな!」と私は思いますが、こういった機能が最初は有効になっているのが困ります。

なので、賢明なる読者がWordを使い始めるときには、こういった機能は切ってしまいましょう(こういったお節介がお好みならお好きに)。Word 2007なら、「Wordのオプション」→「文章校正」→「オートコレクトのオプション」ですべてオフにすることができます。さぁ、今すぐ!

Word_autocorrect_01

同様のことは、英単語の最初が大文字になっていたり、勝手に箇条書きにされたりと、すべて「オートコレクト」絡みですので、切ってしまいましょう。

まぁ、これでも、こういうことをせずに(指摘しても無視したりして)原稿を書いてくる人がいるので、こういった原稿に巡り会ってしまうと、あとあとまで苦労するのです。

Wordを使っていると、このほかにも困ったことが起きてきます。それは次回。

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