PowerPointは必需品?

PowerPointというソフトは、一般の人にはなじみのないものかも知れませんが、ビジネスでは他用途に渡り使用されているソフトウェアです。本来は「プレゼンテーション」が主要用途なのですが、こと出版物の作成ということで言えば、図版原稿作成用途にもってこいで、実際に使用している著者の方も多数いらっしゃいます。

ですがまぁ、PowerPointはどのPCにもインストールされているわけではありません。そこが悩みの種でもあるのですが。

Microsoft Office PowerPoint 2010  これはPowerPoint 2010

PowerPointがどのPCでも使えるわけではないのは、たいていのPCはMicrosoft OfficeのPersonalが入っているからです。Personalは、Word, Excel, Outlookという定番もの3点のセットです。これにPowerPointやAccessが加わるとStandardないしProfessionalとなり、高価になります。すべてのPCにこれを入れるのは、利用頻度を考えるとあまり得策ではありません。

私自身も、Microsoft Office XPはProfessionalを大枚はたいて購入しましたが、2003は吹っ飛ばし、その後の2007はPersonalの特別アップグレード版を安く購入したのみです。なので、Word, Excel, Outlookは2007ですが、PowerPoint, Accessは2002のまま、という状態です。ですがこれも個人的な話で、職場のPCにはPowerPointはありません。

そこで、PowerPointはないが、PowerPointのファイルを扱えないかと考えるわけです。今はかなり便利な世の中で、無償で使えるOfficeソフトウェアがあります。OpenOffce.orgというソフトウェアで、Microsoft Officeとほぼ同様な機能を持ち、Microsoft Officeのデータファイルを読み書きできる、というのがポイントとなっています。また、Windows版に加えてMac OS X版もあるのもポイントです。

じゃ、これを入れれば高価なMicrosoft Officeはいらないね!と喜んでいたのもつかの間、いろいろな事故が起き始めました。まぁ要するに互換性があまり高くないというのが理由なのですが、最近はこれでトラブりました。たとえば、最近もらったPowerPointのスライドの一部ですが、これはこんな感じです。

Ppt_ppt_01

ところが、これをOpenOffce.orgのImpressという同等の目的のソフトウェアで開きましたら、こんなふうになりました。

Ppt_ooo_01png

むむ!矢尻がない!最初、これに気付かず作業して、あとで校正時に指摘されました。ここがこうだと、全体が信用できません。結局、全部見直す羽目になりました。

実は、私はJustsystemのJUST SuiteというOfficeソフトウェアを持っており、この中にあるプレゼンテーションソフトウェアであるAgreeも、PowerPointファイルの読み書きができます(2番手以降ができないのでは、話にならないのですけどね)。

JUST Suite 2010 [一太郎25周年記念パック] 通常版  一太郎25周年記念通常版。

じゃ、これを使ってみようかと性懲りもなく思いました(実は、それまで起動もしたことがありませんでした。すいません、Justsystem)。で、読み込ませてみましたら、このとおり。

Ppt_agree_01

矢尻は出ていますが、なんか出方が変ですねぇ。単純な図形と思うのですが、互換を謳っていても、結構出方は異なるようです。

ということで、表題の問ですが、やはり「必需品」ということになりました。中途半端な互換性は、却ってコスト増大を招く。このあたりが、互換ものがイマイチ普及しない理由になっているような気がします。

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