ネットセレクターの謎

今日は、愛用のLet’sNoteに備わっている「ネットセレクター」なるものの不可解な動きについて書いてみます。かなりピンポイントな話なのですが…。

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最初に、ネットセレクターなるものについて書いておきましょう。

普通、ノート型パソコンを使用するとき、それは持ち歩くことが多いでしょう。軽量、堅牢を売りとするLet’sNoteであればなおさらのことです。持ち歩くと、行く先々でネットワークにつなぐことになりますが、その環境は一般的にまちまちです。つまり、IPアドレスやデフォルトルートが変わるのはあたりまえのこと、もちろん印刷環境も変わります。

私もそうですが、自宅や勤務先など、拠点となる場所のプリンターのドライバーはたいていの場合インストールを済ませておくものです。ですが、場所によっていちいちプリンターを選ぶのも面倒です。勤務先にいるのに、間違えて自宅のプリンターに印刷しちゃった!なんてことも起きかねません。

また、ネット環境によっては、プロキシサーバの使用を強制されているところもあるかも知れません。そのようなときに、インターネット接続の設定をいちいち変更するのは面倒なものです。

ネットセレクターは、この手の煩わしさをなくすために、ネットワーク環境の変更を自動的に検出し、必要な設定を自動的に行ってくれるという便利なものです。もちろんLet’sNote独自のアプリケーションです。新しいネットワーク環境に接続したら、冒頭の画面のような名前を付けて登録しておきます。また、それぞれの環境でデフォルトプリンタなどの設定を行って保存しておけば、次回から自動的に適用されます。

さて、この便利なネットセレクターですが、どうもうまく動いていないようです。これに気付いたのは数ヶ月前からですが、原因はイマイチ不明なのです。ちなみにこのアプリケーションはわたしのLet’sNote(CF-Y7A)がVista時代から入っていたもので、OSを「7」にアップグレードしてもそのまま使い続けてきたものです。もしかすると、互換性の問題があるのかも知れません。

どうも動いていないというのは、「ネットワークの変更は検出してデフォルトプリンタも切り替えてくれるが、インターネットの接続がうまく行かない」ことがあるということです。インターネットの接続がうまくいかないといっても、「Shuriken」メールは使えますし、「Firefox」でWebへの接続もできます。しかし、「iTunes」でPodcastの更新ができないし、「Flickr Uploader」で写真のアップロードに失敗します。

これは、Windowsのインターネット接続設定を利用するアプリケーション特有のようです。まずすべきはネットセレクターの設定の見直しですが、これが何度見ても「うまくいく設定」と「うまくいかない設定」の違いが見つかりません。レジストリレベルまで同じです。こうなると、お手上げですが、この状態は非常に困ります。

ちなみに、OSを再起動すれば、普通に使えます。しかし、毎回毎回再起動していられません。

そうこうするうちに、コントロールパネルからインターネット接続の設定を触ってやれば、とりあえず現在の環境でインターネット接続ができるようになることを発見しました。

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よく見るこれですが、「接続」タブに切り替えて「LANの設定」を選び、「設定を自動的に検出する」にチェックが入っていることだけ確認して「OK」を押せば、その場で更新されるようです。まぁ、これを毎回するのでこれはこれで面倒なのですが、今のところ最短の方法です。

何か根本的な解決をしたいなぁ、と思いつつ数ヶ月。特にあてもないまま、そのうちこのLet’sNoteともお別れして迷宮入りになってしまうのでしょうか。さすがに、テーマがニッチすぎて、ネット上に情報はないようです。

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