【日記】朝に通勤客が流れ込むビルの正体は?

「正体は?」シリーズみたいになってしまいましたが、朝の通勤時のお話です。勤務先近くの駅の出口に面して、あるオフィスビルが建っています。駅からの階段を上がると、ちょうどそのビルの出入り口が見える感じなのですが、店舗があるようなビルでもないのに、かなりの量の人が毎度毎度入っていくので、不思議に思っていました。

それほど大きなビルではないし、割と幅のある時間帯でいつもそうなので、トータルでは相当数の人がそのビルに入っていることになるからです。でも、それぞれが顔見知りという感じでもありません。

何なんだろうな、とちょっと不思議に思っておりました。

謎は簡単に解けました。そのビルの反対側を何気なく見ましたら、たくさんの人が湧きだしているのです。これはつまり、そのビルを素通りしているだけなのですね。ナルホド、と思いました。

道はきちんとあるのに、なぜにそんな行動を?と思って、ビルを抜ける人たちの軌跡を観察してみましたら(ヒマですな)、意外な最適化技術が存在することに気付いたわけです。

そのビルを通らないと、ビル出入り口前の細い道に沿って大通りに出て、近くの交差点(信号機あり)を渡らないと反対側に行けません。ですがビルを経由すると、比較的交通量の少ない広い道(5車線あり)を渡ってしまう(もちろん横断歩道でも何でもない真ん中)ことによって、交差点を渡らずとも反対側に到達できます。

まぁ、信号待ちを嫌って、ビルの中を通ってバイパスし、車道を横切り、手っ取り早く目的地に到達する、最適な経路だったわけです。

一種、電車に乗る位置は階段の近く、と決めているようなものです。

そんなことはそれぞれの勝手なのですが、ひとつ気になるのは、そのビルの警備員とか誰かしらもそういうことを気にしている事実はないということなんですね。一応、当ビルにご用のない方の入館はご遠慮下さい、みたいな感じなのですが、そういうことはまったく関係なさそうです。

しかも自動ドアですし、通用口のような位置付けなのか狭いです(大きな通りに面した方は広い)。夜間のセキュリティのための認証パネルのようなものも付いています。でも、まったく無関係な人が、集中したときには何人も並んで、ばんばん自動ドアを開けて入っていき、そのまま反対側から、また自動ドアを開けて出て行くのです。

私がビルのオーナーだったら、自動ドアのメンテナンスのこととか考えたらイヤですし、何しろ用もないのに勝手に通っていくんぢゃない!といきりそうになりますね。

みんなが毎日やっているから、違和感がなくなっているのもあるのでしょうね。

ということで、素通りされるだけのオフィスビルのお話でした。

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