【横浜市民の森めぐり】熊野神社市民の森で神社から神社へ

春分の日、横浜市民の森めぐりの第二弾は、横浜市港北区にある「熊野神社市民の森」です。師岡熊野神社を基点に樽町杉山神社まで至る、こぢんまりとした森です。東急東横線の大倉山駅から、徒歩10分ほどの場所にあります。

前回(綱島市民の森)の記事はこちらです。

【横浜市民の森めぐり】綱島市民の森で梅と桃を愛でる

東急東横線大倉山駅(Okurayama Sta. of Tokyu Toyoko Line) 小さめの写真Flickr Icon

大倉山駅は、綱島駅の隣。つまり、綱島市民の森から熊野神社市民の森に進むために、電車を一駅だけ使ったのです。何という贅沢!

ところで、熊野神社市民の森は、師岡熊野神社と樽町杉山神社をそれぞれ起点とする2つの森から構成されます。それぞれ、頂きには広場があり、なかなかの眺望です。

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大倉山駅を出まして(改札は1箇所)、大倉山交差点方面に新幹線の高架をくぐって進みます。交差点を左折してしばらく進みますと、熊野神社入り口の交差点が。下の写真の石標を目印に、右折してしばし進めば、熊野神社に到着です。

師岡熊野神社(Morooka Kumano Shrine) 小さめの写真Flickr Icon

かなり立派な神社です。左手の大鳥居をくぐって急な階段を上れば境内です。

熊野神社市民の森(師岡熊野神社)(Morooka Kumano Shrine, Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

ですが、まずは進行方向右手の「いの池広場」を見学しましょう。「いの池」とは、「い・の・ち」の1文字ずつを取った名前で、水と命を結び付ける信仰から来たと説明されています。

「いの池広場」の中央には、水神様が祀られています。

熊野神社市民の森(いの池広場)(Inoike Square at Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

境内に上がってみました。お宮参りと思われる家族が記念写真を。のどかな雰囲気です。境内の奥に進むと、「のの池」があります(覆いの中)。この池の水は聖水として、熊野神社の神事で使われるということです。

ちなみに「ちの池」(ちょっと語呂が悪いですけれど)は現存せず、埋め立てられて公園として整備されているそうです(やっぱり名前のせい?)。

熊野神社市民の森(のの池)(Nonoike at Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

「のの池」から、「みくまの通り」(みくま=御熊)を進み、「権現山広場」に上がることができます。なかなかの眺望ですが、基本的に市街地しか見えませんね。

熊野神社市民の森(権現山広場)(Gongenyama Square at Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

「権現山広場」には貝塚(師岡貝塚)があります。地面に落ちている白いものは、花びらではなくて貝殻だったのです。主にバイガイなどの二枚貝だとか。貝塚そのものは落ち葉にすっかり埋もれてしまっていますが…。

熊野神社市民の森(師岡貝塚)(Morooka Shell Mound at Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

山を下りて大鳥居を出まして左手に進み、すぐの路地を左折して「熊野郷土博物館」(閉館中)の脇を通り、住宅地の中のやや急な坂を上っていきます。ちょっとしたスイセンの花やツバキの花などに気持ちを癒されながら。

熊野神社市民の森のスイセン(Narcissus at Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

登り切って、やや下ったあたりで右折して、突き当たりがもうひとつの森の入口です。奥に階段があるのを見逃さないように!

熊野神社市民の森(長命通り入口)(Chomei ave. Entrance, Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

森に入ったあたりは、「長命通り」と呼ばれます。なかなか縁起がよさそう。長命で、ピンピンコロリが理想です。

熊野神社市民の森(長命通り)(Chomei Ave., Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

「長命通り」は、長い尾根道で、途中途中に眺望のよい場所があり、町並みや遠くの山々を望めます。

熊野神社市民の森(長命通りからの眺望)(View from Chomei Ave., Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

「長命通り」を進んでいったん切り通しに出て、また森に入り直しますと、そのうち「ぱっと」開けた場所に出ます。「天神平広場」です。陽当たりのよい、ピクニックなどに適したスペースと、フラットな地面のあるレクリエーションに適した二つの広場があります。

ここで、オオイヌノフグリやヒメオドリコソウ、ハコベなどのいつもの野の草が現れて、もう春なのだということを実感できましたね。ほっとします。

熊野神社市民の森(天神平広場)(Tenjindaira Square, Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

熊野神社市民の森(天神平広場)(Tenjindaira Square at Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

この広場から「七曲り」というジグザグの道で森を出ることができますが、その脇に鮮やかな桃の花を発見しましたので、思わずそっちに進んでしまいました。「桧台」と呼ばれるあたりでしょうか?

熊野神社市民の森のモモ(Peach at Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

桃の木の蜜を吸うメジロが。

熊野神社市民の森のメジロ(Japanese White-eye at Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

「天神平広場」から出ますと、こんな標識が。いや、いちいちごもっともです。根っこに八つ当たりしても仕方ないですね。

熊野神社市民の森(案内標識)(Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

「明神通り」と呼ばれる急な階段を下りきりますと、樽町杉山神社からの入口となります。鳥居をくぐって進みます。

熊野神社市民の森(杉山神社側入口)(Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

この神社も市民の森の一部のようで(そうなのかな)、杉山神社休憩所、と標識が立っていました。

熊野神社市民の森(杉山神社休憩所)(Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

神社には黄色いスイセンが。まだまだこれからが盛りという感じです、今年は。

熊野神社市民の森のスイセン(Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

樽町杉山神社をあとにして、熊野神社市民の森の行程は終了です。境内ギリギリというか、参道や山門もギリギリまで住宅や駐車場があって、神社は今やどこも大変なようです。

熊野神社市民の森(杉山神社)(Kumano Shrine Community Woods) 小さめの写真Flickr Icon

さて、熊野神社市民の森のマップには、ここから獅子ヶ谷市民の森に足を延ばそうよ!ということが書かれていましたが、さらに東方に進んで駒岡中郷市民の森に進むのでした。20分歩いてようやく着きました…。

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