【日記】見上げてみよう、スズカケノキとユリノキ

5/17の日本経済新聞朝刊のコラム春秋は、スズカケノキ(プラタナス)に関わるお話でした。恥ずかしながら実は私、プラタナスがスズカケノキであることを知りませんでした(似ているなとは思っていましたが)。プラタナスは、街路樹として世界でもっとも多いとか。環境が多少悪くてもしっかり育ってくれるので、都市部の街路樹に最適なのでしょう。

スズカケノキ(Platanus, Yokyo, Japan) 小さめの写真Flickr Icon

スズカケノキの他に気になっている木があって、この季節になるとチューリップのような花をたくさんつけます。しかも、スズカケノキよりはるかに大きな木です。さらに恥ずかしいことに、私はこの木とスズカケノキを長い間同じものとして見ていました。花が付いたり付かなかったりするのは、雌雄が別なのかなとまで思ってみたり。

ユリノキ(Tulip tree, Tokyo, Japan) 小さめの写真Flickr Icon

ユリノキ(Tulip Tree, Tokyo, Japan) 小さめの写真Flickr Icon

ユリノキ(Tulip Tree, Tokyo, Japan) 小さめの写真Flickr Icon

キチンと調べればわかることで、チューリップのような花を付ける木はユリノキというそうです。モクレン科の落葉高木で北米産だそう。北米産の木は、背が高い木が多いですね。この花の通り、チューリップの木とか、葉っぱが袢纏(はんてん)に似ているので袢纏木とも呼ばれているそうです。

スズカケノキは、スズカケノキ科の落葉高木で、日本にあるのは欧州産のスズカケノキと、北米産のアメリカスズカケノキの雑種が多いようですね。鈴のような丸い実をたくさん付けるので、このような名前になっているそうです。

幹を見れば、ごつごつしたユリノキに対して、つるっとして皮がむけるスズカケノキは全然違いますよね。漠然と街路樹を見ていると、似たような葉っぱの大きな木にしか見えませんが、キチンと見ればそれぞれが違う種類なんだってわかるものです。反省ですね。

ユリノキ。

ユリノキ(Tulip tree, Tokyo, Japan) 小さめの写真Flickr Icon

スズカケノキ。

スズカケノキ(Platanus, Yokyo, Japan) 小さめの写真Flickr Icon

青山霊園脇のユリノキ並木は皆さん立派に成長されていますが、外苑東通りのスズカケノキは剪定が激しくてちょっと貧相な感じです。あまり大きくなると葉っぱも大変ですし、交通のじゃまにもなるということなのでしょうね。

同じようなことは我が地元の「たまプラーザ」でもあって、名物のケヤキ並木も枝が伸びてくるとか虫が多いとかいう理由で、ばさばさ剪定されて、ちょっとかわいそうな感じもします。見るだけならスゴイ!キレイ!と皆さん思われて越されてくるようですが、いざ住んでみてジャマにするとは、本当に人間は勝手な生き物ですねぇ。

ところで、お題の通り上を見上げて歩くと、街路樹にもいろんな花が咲いていることに気付きます。

ベニバナトチノキ

ベニバナトチノキ(Aesculus, Tokyo, Japan) 小さめの写真Flickr Icon

ベニバナトチノキ(Aesculus, Tokyo, Japan) 小さめの写真Flickr Icon

これは街路樹ではありませんが、古い民家で見かけました。ナツミカンの花。

ナツミカン(Summer orange, Tokyo, Japan) 小さめの写真Flickr Icon

木を眺めながら歩いていたら、道に迷っていると思われたらしくて親切な方が地図をくれそうになりました。ありがたいことです。

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