電子ピアノCLP-711よ、さようなら。

今日、我が家に15年間いた電子ピアノCLP-711(ヤマハ・クラビノーバ)が引き取られていきます。鍵盤にも一部不調があり、弾く人もいなくなったからですが、いざ引き取ってもらおうとすると意外と大変なのです。

今回は、電子ピアノの引き取りについて書きます。

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この電子ピアノは、型番はCLP-711といって1997年製でした。CLPシリーズは、1996年5月発表で、上のグレードから911/711/511/411がありました。

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911/711は上級機、511/411は普及機という位置付けのようです。911/711はフロッピーディスクドライブを備え、大型の液晶パネルも配置し、多機能を誇ります。511/411はシンプルですが基本的な機能はすべて備えています。

911だけが64音ポリフォニックでGH(グレートハンマー)鍵盤というグレードの高い鍵盤を使っています。他は32音ポリフォニックのAE鍵盤で、当たり前ですがすべて88鍵です。

当時はどういう価値基準で購入を決めたのかわかりませんが、PCユーザーらしくディスクが使えて最上位機種でない、という程度の判断だったのではないでしょうか?

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このピアノ、子どもが練習に使うにはもったいないくらいの性能でした。たまに私が弾くくらい。鍵盤は重すぎず、軽すぎず。当時ヤマハがFM音源の次として売り出し中だったAWM音源はなかなかの質感。ですがフロッピーディスクドライブには、小さな子どもがコインを大量に入れて、あっという間にダメになりました。トホホ。

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あとは、鍵盤が部分的に無反応になったり、ペダルが機能しなくなったなどいろいろありましたが、その都度修理して、ここまで使ってきたわけです。晩年にはあまり弾かれることもなく物置化していたような感じになっていたのは、ありがちでしょうか。

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さて、引き取りですが、普通のアコースティックピアノ、あるいは電気ピアノではないので、いわゆるピアノ引き取り業者は相手にしてくれません。こういう業者は、引き取ったピアノをメンテナンスして、海外に送るとかリサイクルするとかしていますが、電子ピアノは対象外という場合がほとんどです。

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ですが、たとえば「電子ピアノ 引き取り」などでGoogle検索すれば、電子ピアノも扱う業者が多いことがわかります。しかし、この場合も、買取になるのは年式の新しいものに限られるようで、私のように10年以上も経過したものは端から買取の対象外です。

地域が一致するなど、目星を付けた業者のWebサイトで申し込めば、査定して引き取り(買取)金額に同意すれば、あとは日程を決めて引き取りに来るだけです。

人情として、弾けるなら買い取って欲しいということがありますが、電子ピアノの進化は激しく、昔のパソコンを買い取ってくれといっているようなものです。ですので、引き取ってくれるだけマシと考えた方がよいですね。粗大ゴミとして出すのは大変ですし、できればジャンクとして引き取っても、そのあとに有効利用してくれる業者に渡したいところです。

ちなみに引き取りは無料ではありません。お金を払って引き取ってもらうことになります。相場はいろいろですが、概ね数千円からで、1万円というところもあります。自分で粗大ゴミに出す、回収所に持ち込む、オークションに出す、といった手間をかけてもよいですが、私は数千円払って引き取ってもらいました。

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いざ手放すとなると惜しいものですが、狭い家で、弾く人のいない電子ピアノほど惨めなものはありません。アコースティックピアノと違い、技術革新の影響をもろに受けて相対的価値は低下するばかり。

もし、これからピアノを購入するなら、サイレント機構の付いたアコースティックタイプか電気ピアのかなぁ、とか思うのですが、多分手は出さないでしょうね。何より、弾く人の手がさび付いていますからね。

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