独自ドメインを管理できるようにしてみる(DNSサーバ設定編)

独自ドメインを自分で管理したい!の連載6回目です。そもそもの目的は、ココログで独自ドメインを使いたいとい
うもの。このこと自体は、独自ドメインを取得してココログで設定すればいいだけの話なのですが、すでに独自ドメインnaosan.jpを持っていたため、
ここまでドメイン移行の話になっていました(前回と同じことを書いてしまった…)。

移行は済んだので、あとはDNSサーバの設定や、ココログの設定を行えばよいだけ。これまでの経緯は、前回の記事を読んで下さいませ:
独自ドメインを管理できるようにしてみる(移行完了編)

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今回は、DNSサーバの変更と、DNSレコードの設定を行います。

ドメインの移行を行っただけでは、ドメインに設定されているDNSサーバが移行元のもののままになっています。DNSサーバの設定の自由度を上げたいので移行を行ったワケなので、まずはDNSサーバの変更を行います。

幸い、お名前.comにはDNSサーバの機能を無料で使えるサービスがありますから、まずはドメインのDNSサーバをお名前.comのものに変更します。

「ドメインNavi」の「ドメイン設定」で、「ネームサーバーの変更」をクリック。冒頭の画面です。そして、「転送Plus・DNS設定」の「設定する」をクリック。

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変更後のネームサーバの情報が表示されていますので、確認して「設定する」をクリック。

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設定が完了したようです。

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さっそく、Whois情報を確認してみましょう。確かに、設定されていますね。

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ただし、DNSの特性上、変更がインターネットの隅々にまで行き渡るのに、24時間から72時間はかかります。これは、インターネット上にある数多のDNSサーバがキャッシュを持っているからです。もちろん、個々のコンピュータもキャッシュを持っています。キャッシュの有効期限は24時間とかになっているので、そこまで待つ必要があるのです。

とりあえず、DNSサーバの変更は、ひとまず終了です。世界中のDNSサーバがこの設定を参照し始める前に、DNSレコードの設定を行っておきましょう。

変更時点では、世界中のDNSサーバは、変更前の情報でアクセスしてきますが、そのうち変更後のものを使い始めます。そのときに、きちんとした情報がないとまずいわけです。

ということで、DNSレコードの設定です。冒頭の画面で、「DNS関連機能の設定」をクリック。「DNSレコード設定を利用する」の「設定する」をクリックします。

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ドメインを選択して「入力画面へ進む」をクリック。

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情報を入力します。DNSレコードの主要な役割は、ホスト名にIPアドレスを対応付けることです。「ホスト名」の欄に「www.naosan.jp」の「www」の部分を、「TYPE」の欄は「A」のままで(AはAddressの意味です)、「VALUE」の欄にIPアドレスを4オクテットに分けて入力します。

ここで!IPアドレスがわからないと設定のしようがないですから、ホスティングしている事業者に、WWWサーバなどのIPアドレスを確認しておくことが必要です。DNSサーバの切り替わる前なら、Windowsコマンドのnslookupなどで確認できます。

記入したら、「追加」を[クリック。

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「レコード追加」欄に、入力された内容が出ます。入力内容を確認して、「確認画面へ進む」をクリック。ちなみに、下にある「DNSレコード設定要ネームサーバ設定確認」のチェックは外しておいて下さい。すでにDNSサーバの変更は済んでいますので(一回設定を行うと、次回からは外れています)。

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もういちど内容を確認して、「設定する」をクリック。

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これで終了です。

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実際に、この設定が使用されているか調べるには、DNSサーバのルート(世界に13個?ある)から順番にたどっていけばいいのですが、省略します。この記事を書いている時点では、以下のように情報が伝わっているようでした。

> server 203.119.40.1
in-addr.arpa    nameserver = b.in-addr-servers.arpa
in-addr.arpa    nameserver = d.in-addr-servers.arpa
in-addr.arpa    nameserver = f.in-addr-servers.arpa
in-addr.arpa    nameserver = e.in-addr-servers.arpa
in-addr.arpa    nameserver = a.in-addr-servers.arpa
in-addr.arpa    nameserver = c.in-addr-servers.arpa
a.in-addr-servers.arpa  internet address = 199.212.0.73
b.in-addr-servers.arpa  internet address = 199.253.183.183
c.in-addr-servers.arpa  internet address = 196.216.169.10
d.in-addr-servers.arpa  internet address = 200.10.60.53
e.in-addr-servers.arpa  internet address = 203.119.86.101
f.in-addr-servers.arpa  internet address = 193.0.9.1
a.in-addr-servers.arpa  AAAA IPv6 address = 2001:500:13::73
b.in-addr-servers.arpa  AAAA IPv6 address = 2001:500:87::87
c.in-addr-servers.arpa  AAAA IPv6 address = 2001:43f8:110::10
d.in-addr-servers.arpa  AAAA IPv6 address = 2001:13c7:7010::53
e.in-addr-servers.arpa  AAAA IPv6 address = 2001:dd8:6::101
f.in-addr-servers.arpa  AAAA IPv6 address = 2001:67c:e0::1
既定のサーバー:  [203.119.40.1]
Address:  203.119.40.1

> naosan.jp
サーバー:  [203.119.40.1]
Address:  203.119.40.1

名前:    naosan.jp
Served by:
– 01.dnsv.jp
210.157.1.241
naosan.jp
– 02.dnsv.jp
210.172.133.145
naosan.jp

>

これでようやく、ココログの設定に移れます。次回はドメインマッピングの話ですね。



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