人の振り見て我が振り直せと、と自身に説いたラーメン店での出来事。

職場近くのラーメン屋さんでの出来事。ブログ主の食事中に、隣の席に50代とおぼしき黒ズボンにワイシャツ姿の男性着席。その店は、注文が決まったらチャイムで知らせるシステム。メニューを見終わり、その男性はチャイムを鳴らす。

だが、このあとがなってない。

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写真:足成

「はーい、ただいま。お伺いしますのでしばらくお待ち下さい。」とお店の人。

この間10秒ほど。「お待たせしました、ご注文を伺います。」とお店の人。

その男性、ラーメン味付け煮タマゴメンマを注文。「トッピングでよろしいですか?」とお店の人。

ここまではいい。

「メニューにトッピングって書いてあるだろ!おせーんだから下らねぇこといちいち聞くんじゃねぇよ!」と男性、逆上。

え?とブログ主。同様の人はいるらしく視線が集中。

「トッピングと、別皿が選べるものですから…。」とお店の人が説明しようとすると、「うるせぇ。さっさと持ってこい!」

「たいへん失礼いたしました。しばらくお待ち下さい。」とお店の人、退散。

お店の人は偉いなぁ、と思った。ブログ主なら、絶対逆ギレしている。「てめぇに食わせる麺はねぇ。帰れぇ!」と男をたたき出し、塩を撒いてしまうだろう。

不思議なのは、見た目の普通さとその態度のギャップだった。冒頭にも書いたとおり、普通の勤め人スタイル。注文を終えた彼は、何事もなかったかのように文庫本を読み始めた。あのやり取りがないと、まったく普通に見える。

だが、あることでスイッチが入ってしまうと、本性が出るのだろうか?そういえば、駅職員や乗務員への乱暴行為は年々増加し、しかも乱暴する側はいたって普通の人だという報道を見たことがある。

そのやり取りを、こともあろうに食事中に目の当たりにしなければならなかった、ブログ主を含む他の客には不愉快以外の何ものでもない。その男性は、彼として立場的に下と見ている店員に、当然の振る舞いをしただけなのだろう。だが、仮に店員というのが下の立場だとしても、客同士では対等だ。たまたま同席ということになっただけで、不愉快な思いをさせられる義理はまったくないのだ。

あ〜でもブログ主は思った。人の振り見て我が振り直せ、他山の石、だよ。ここまで極端なことはしていないと自覚しているが、似たような構図の言動は採っているかも知れない。職場で、家庭で。自分からしたら立場の下の人間に居丈高な態度に出ていることがあるかもしれないが、そのときそれを目の当たりにするほかの面々には、それはどう写っているだろうか?

そういうことがわからないと、一対一というごく狭い関係だけで、自分の言動を決めてしまうと言う愚挙に出てしまうのだろう。鉄道係員への暴力は、40代以上の男性、しかも飲酒時に多いそうだ。普段は理性で抑えていても、それが外れれば本来の地が出てしまうのだろう。ブログ主にも危険兆候はある。そういう自覚を常に持っておくことこそが重要と思った出来事であった。

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