通勤電車はストレスがいっぱい(22)―恐怖のホットコーヒー

その日、朝の通勤電車で、座席に座っていた。ふと目を上げると、某コンビニチェーンのホットコーヒーのカップを持った、ちょっとチャラい感じのおじさん一人が目の前に立っている。む。またもや、オープン系飲み物持参の輩か。最近、多くなってきたな。やはり、コンビニで手軽に買えるようになったのが大きいな。

何が困るって、頭の上に熱い液体が漂っているのだから、気が気じゃないでしょ。大丈夫、大丈夫だって。そんなのをこぼしたりぶちまけたりする阿呆なんていないって。という人は、この投稿を参照。野菜ジュースを吹き出すお嬢さんもいるのだ。

そのおじさんは、こともあろうにiPadを取り出し、操作を始めようとした。iPadは、ふつう片手で操作するのは困難だ。なので、コーヒーを持った手でiPadを支え、もう一方の手で画面を触ろうとしているのだが、とうぜんつり革などには掴まれない。

電車は走っているぞ。カーブでは揺れるぞ。いきなり急ブレーキがかかるかもしれないぞ。そうなったらどうなるのかなぁ、とか考えていたら、そのおじさんは賢明にもiPadを触るのを諦めて、その場を離れていった。う〜ん、いったい何だったのか。

それにしても、なぜ座席前に立つのだ。せめて、ドアの前の通路か、ドアの脇ならわかる。ドアの脇なら体を支えられるし、少しはましである。もしひっくり返ったりでもしたら、本当、洒落じゃ済まないぜ。

あ!ここまで書いて気付いたが、なんとカップは空だったのだ。空だから、落ちようが潰れようがそんなの関係ないのだ。ゴミ箱が見当たらなかったので、たまたま持って乗ったのだ。だから大丈夫なのだ。

なぜか垂直を保とうとしていたとか、香ばしい香りが漂っていたとか、そんなのは気のせいだ、うん。気のせい。