ポジティブを表現するのはネガティブよりはるかに難しい。

こんばんは、エンジニャー的編集者こと、なおさんです。今朝も、通勤電車が非常警報ボタンが押されたとかで発車見合わせし、結局途中下車して勤務先まで歩いてしまいました。

果たして皆さん、この出だしはポジティブでしょうか?ネガティブでしょうか?

結局は、止まってしまったからさっさと見切って徒歩に切り替えたよという前向きな話ですが、また電車が止まっちゃったよ、まったくもうというネガティブな話にもとれますね?これを、100%ポジティブな話にするのは、けっこう難しいのです。

そう、ネガティブな話を書くより、ポジティブな話を書く方が、100倍難しいのです。

私は編集者なので、著者さんから原稿をいただきます。この原稿の量が思ったより少なかったり、思ったより面白くなかったとしたら、どう返信したら良いでしょうか?

 

原稿をありがとうございます。ただ、量がちょっと少ないですね。このままじゃ間に合わないですよ。締め切りも迫っているので、ピッチを上げて頑張って下さい。

 

原稿をありがとうございます。こちらが急かしたので、まずはキリのよいところまで出していただけたのですね。このあとはピッチが上がることを信じています。次回の受け取りを楽しみにしています。

 

原稿をありがとうございます。さっそく読みましたが、何となくイマイチだなぁと思うのは私だけでしょうか。読者も期待していますので、このあとの原稿は面白いものを期待しています。

 

原稿をありがとうございます。さっそく読ませていただきました。なかなかの展開ですね。いい意味で予想外でした。これなら、読者も喜んでくれますよ。引き続き、楽しみにしていますね。

 

さぁ、どれがネガでどれがポジでしょう。

ネガな文章は軽く書けるのですよね。自分の不満や希望をストレートにぶつけるだけですから。いわば自分本位なのですよね。

ポジな文章は、けっこう時間がかかるし、どのように表現したらよいか、けっこう悩むのです。相手の気持ちを考えて、こちらの気持ちを表現しなければならないのですよね。相手サイドに立つってけっこう難しいので、それで時間も手間もかかるというわけです。

しかし、受け取った方からすれば結果は全然違います。せっかく送ったのに、不満がまず帰ってきたらガッカリしますよね。しかしまずほめてもらえたりしたら、そのあとに多少厳しいことを言われても、何とか頑張ろうと思うものです。

ネガな話題でも、書き方次第ではポジに変わります。文章を操る者として、そのへんをもっと意識してみたいものです。

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