共同住宅の騒音問題、今はこうなっている!?

こんばんは、エンジニャー的編集者こと、なおさんです。

ちょっと前から、我が家に妖怪が出るようになりました。夜中に人がドスドス歩き回る音、早朝に固いものをガタガタ動かすような音、動物がキャンキャン鳴くような声がするのです。これはきっと、妖怪「座敷童」の仕業に違いない!ということで、その物音から寝不足気味にもなり、家族皆で頭を悩ませておりました。

というのは冗談で、共同住宅(マンション)にありがちな騒音問題の話です(寝不足気味は本当)。20歳で一人暮らしを始めて以来、いろんな騒音問題に悩まされてきました。その一つを紹介しますが、今の騒音問題って、こうなっているんだ!というお話です。

管理会社は関与しないのが原則

騒音に悩まされている、というのを、管理会社の担当者が出席している会議の場で述べたところ、オドロキの返答が。

管理会社は、個人間のトラブルには関与しないんです。

そうなの?私の認識だと、個人間でやり取りすると感情的になって事(こと)がエスカレートすることもあるから、第三者を入れた方がよい、というものでした。なので、そういう問題があれば、まずは管理会社に相談するものだと思っていましたのです。

ところが時代は変わったもので、管理会社は個人間のトラブルには関与せず、というようになったようです。なぜそうなったかはわかりませんが、個人情報保護のようなものが背景にあるのでは?と推測しています(最初からそうだったらゴメンナサイ)。

リフォーム絡みが多い

騒音の原因には、居住者の生活態度や生活習慣もあるのでしょうが、最近はリフォームが原因の騒音が増えてきているそうです。リフォーム工事時に音が出るのは仕方ないのですが、リフォームの内容が防音性能を毀損する性質のものである場合、リフォーム前より音が響くようになる、ということがあるそうです。

たとえば、フローリングを剥がしてそのままか、フローリングが直貼りの場合。そのままだとコンクリート床が剥き出し、直貼りだと緩衝材がないので音が響きやすくなります。特に、和室は畳をひくのが前提なので、畳がない状態では防音性能がかなり低下すると聞きます。ただ、この場合でも、防音基準を満たすフローリング材などを敷き詰めれば問題ない、とされているようです。

コンクリート床が剥き出しといえば、ちょっと流行っているのが「土間リフォーム」というものらしいです。これって、コンクリート剥き出しの部分を土間になぞらえて、室内を土足で移動できたり、通常なら外に置く自転車などを室内に置けるようにするものだとか。

さらに、部屋を少しでも広く見せるために、壁材を撤去し、そこもコンクリート剥き出しにするとか。この場合、下の階より隣室や上階に音が響くようになるようです。

いずれにしろ、共同住宅のリフォーム規約に準じていなければダメなので、見つかれば即刻原状復帰命令が出るという類のもののようです。ただ、なかなかそれを確かめるのは困難なようですね。

我が家の場合は

管理会社が関与しないと言われても、睡眠不足などの支障が生活に出ているので、とりあえず注意喚起文書を差し入れていただくことぐらいはやって欲しいとお願いしました。まずは、全戸と掲示板に、生活騒音に注意という趣旨の文書を投函、掲示。しかし、こういうのを見て、「あ!うちのことかも!」と思うような人は、最初からこういう問題は起こしません。案の定、事態はまったく改善されません。

そこで、騒音の原因となっていると思われる部屋を含む階の全戸に、やや具体的な文書(騒音の内容、時間帯など)を差し入れていただきました。具体的にどの部屋かわからないが、階下の住人から苦情が出ている、という主旨です。これは少し伝わったようで、あれほど響いていた足音や、早朝の騒音が減ったか、なくなりました(今のところ)。

こう思うと、決して悪意があったわけではなく、気付いていなかった、認識していなかった、というようにとれます。もしかすると、戸建てに住んでいて、何かの事情でマンションに越してきたのかも知れません。戸建てのときと同じような感じで生活していたら、それが周囲に騒音となって現れた、という感じです。

これも、よくある「物事の基準が違う」という話に落ち着きそうです。幸い、この状態が続けば直談判するという事態は避けられるので、こちらとしてはウェルカムです。早朝(朝の4時とか)に目が醒めてしまうこともなく、起床も快適になりました。

マンションリフォームの実態とか、管理会社の関与の変化とか、いろいろ知ることになった騒音問題ですが、お互いが気持ちよく生活できるのが共同住宅の基本なので、やはりこういうのは啓蒙、注意が必要かな、と思った出来事でした。

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