いつもはあまり夕方以降に外を出歩くと言うことはしないのだが、連れ出されて近くの公園に行ってみる。
何の変哲もない町中の中の公園なのだが、昼日中と夕方ではずいぶんと顔ぶれが違うのだと思った。
昼日中は、子供たちとそのお母さん、お父さんが主役である。
その中に混じって、私らも同様の風景を作る。
しかし夕刻は、犬の散歩友だちの集団、ひとりでいくつもスポーツを切り替えて楽しむおじさん、サッカーを行う高校生、ベンチでギターを弾く青年、犬相手にテニスを楽しむおじさんなど、顔ぶれが様々だ。
いずれも、陽が高く小さな子らなどにぎわっている状況では、場違いな雰囲気のする方々だ。
いい加減、お互いの顔もよく判別できないような薄暗がりの中で、生き生きと動いているように見える。
そういえば、夜は近くのヤンキーどもが花火をしているし、朝方は町内会のお年寄りが掃除をしている。
何の変哲のない公園でも、時間や季節で違った顔を見せる。
たまには、いつものパターンを崩して、見慣れた場所の別の顔を見るのもいいかもしれない。
(しかし夜のヤンキー花火はごめんだ)