実は私は、ホカ弁を買うとすれば迷わず「のり弁」にするほどののり弁ふりーくなのだが、先日の土曜日にたまたまみんなで弁当をということになり、当然迷わずのり弁にした。しかし、何を以てのり弁のオリジナルとするかは、ずいぶんと意見の分かれるところだろうが、私は「ほっかほか亭」ののり弁をスタンダードとして追求したい。「ホカ弁」のネーミング自体が「ほっかほか亭」由来と信じ切っているからである。
のり弁の定義=海苔をひいた弁当
広義で言えばこんなところだろうが、こんな程度でのり弁を語られては適わない。そこで、私なりののり弁定義を持ち出そう。
パッカン式の容器
白飯
昆布の佃煮
おかか
きんぴらゴボウ
大根の甘酢漬け(ピンク色必須)
白身魚のフライ
ちくわ天
以上である。本家の構成も、こうなっているようだ。特に、パッカン式の容器は必須で、ほかの弁当が上蓋被せ式になっているのに、どういうわけかのり弁、シャケ弁一族はパッカン式である。ご飯を大盛りにすると、ほとんどフタの機能を果たさなくなっている。しかしそれが嬉しいのがのり弁ふりーくであり、だから迷わず大盛りにするのである。
白身魚のフライと、ちくわ天は必須である。これは、二大おかずであるが、ちくわ天は磯部揚げだったり、ふつうの天ぷらだったりするが、磯部揚げを望みたい。実は本家がどうかは知らない。
きんぴら、おかか、昆布佃煮で、それだけで十分ご飯をこなせるパワーを持っているのも、のり弁の魅力である。塩気系のこれらのおかずに相まって、さらにフライと天ぷらが付くのだから、これで280円(ほっかほか亭)は安い。大盛りにしても400円にもならない。みそ汁付けても500円にもならない。
一時、バブル期などは効率の悪いのり弁はメニューから消えた店舗もあった。しかし、その後、ユーザ(?)の要望に応えてか、復活したようである。喜ばしいことだ。のり弁は、やっぱりホカ弁の基本である。