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さらばテニスコート!

超ローカルネタ。近所のテニスコートが、3月いっぱいで閉鎖になった。子供もろとも週一で世話になったが、今は跡形もなし。懐古ネタである。

結構昔からある(私が移り住んできたときにはすでにあった)古参のテニスコートであったが、中途半端な感じは否めなかった。設備も古くなってきていたし、テニスマシーンが修理されないのを見て、そろそろかな、という感じはしていた。しかし、駅から徒歩圏内の便の良さは捨てがたく、他の手頃なテニスコートが軒並み車での通いを前提としているので、余計に惜しまれた。

地理的に縁のない人はどうでもよし、少しでも縁があれば、以下のフォトで懐かしがってください。


脇の駐車場は焼き肉屋。植え込みはテニスコート側らしく、すべて伐採されている。


今は亡きクラブハウス。クラブハウスというにはあまりにこじんまりだったが。


かなり立派だったケヤキ。今では、チェーンソーでぶった切られて、切れない分は引きちぎられたと感じで、残っていた根っこに近い部分もすべて撤去された。(T_T)


この奥にある立木も、パワーショベルで根こそぎ。

跡地には映画館が建つらしいが、土地をどうしようと持ち主の勝手だから、何を建てようと文句は言うまい。だが、どうもこのグループには地所への愛が感じられない。そういうと臭いが、駐車場の件といい、歩道拡張の件といい、ぞんざいすぎる気がする。もともと、このグループの掲げる構想には一言あるのだが、それは別の機会にして。

ここにだけついて書くと、上の写真にあるような立派な立木を、単なるパーツとしか見なしていない点がすごく気になる。そりゃ、ここが建つ前にも何かがあったわけだし、そんなこと言っていたら居場所がなくなると言うこともわかるが、今の時代、もう少し何とかならんのかな、と思う。いやしくも田園都市構想を掲げてきたグループが、こういったものを取り替えのいくらでもきくただの部品、と見なしているのはもはや構想自体破綻しているのではないかと感じる。

歩道を拡張するときも、仮の植え込み(低木)を置いてしばらくしたあと、なんとその低木を例によって根こそぎ伐採し、替わりに少し背の高い木を植え直したのである。

そういえば、近くのマンション展示場は、やけに冬場に緑が目立つと思ったら、きわめてよくできた造花?であった。葉、茎、根っこのあたりまで実に精密に作ってある。どうせ期間限定の展示場なら、最初っから造花にしてしまうのも手なわけだ。造花というとインチキ臭いが、あまり樹木などをないがしろにする現象を見ると、よっぽど良心的に見えるから不思議だ。

最近は、マンションの工事現場などでやたらと緑や自然をイメージさせたいから、柵などに本物の草木の植わった植木鉢のようなものを横にして、それを積み上げて緑の壁などを作るケースもある。多くの場合、そいつらは枯れかけている。そりゃそうだろ、横にされたあげくに水は溜まらない、土は流れ出る、いいことなしだ。これから夏にかけて、彼らにはつらい季節だろう。

いっそのこと、植樹保全条例のようなものを作って、既存の植樹を最大限に保全しないと、新規の建設を許可しないというのはどうだろうか?現在、東京の六本木にある防衛庁跡地で行われているようなものをだ。あれくらい大規模だと保全処置は当然と思われるが、もっと小規模なところにも適用するのだ。用地の端に移すとか、別の土地に移すとか、いささか非現実的だがもとあった場所にかえすとかだ。

周囲が、新しくできる映画館とかそういうものに興味がいってしまっているのが残念だ。つくづく、私は後ろ向きな人間なんだなぁ、と思う。

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