何かね、ちょっと古いかも知れないけど、例の尼崎の事故で、当該鉄道会社社員に嫌がらせしている輩があいるんですって。本当に、「尻馬に乗るな!」という感じですね。記者会見でエキサイトして結局そいつを抱えてた新聞社が詫びた件もありますしね。当事者に手を出せるのは、当事者だけです。
記者会見でいい気になって役員やら広報担当者を責め立てる記者がいますね。情けないことです。記者は、芸能レポーターと同じレベルになってはいけません。あなたがそこにいるのはなぜかというと、呼んでもらえるからでしょう?記者会見って、そういうもんじゃないですか?自ら取材に出向いているわけじゃないでしょう?記者の仕事は、責め立てることじゃなくて、真実を取材し、それを記事にしてまとめて、世の中に知らしめることです。誰かをさばく権利はないんです。そこを勘違いしちゃいけない。
当該鉄道会社社員、運転手やら車掌に暴言、暴力、嫌がらせをしているとは、情けないですね。相手にいくばしかの非があると世の中が認めたら、気が強くなったのでしょうか?以前から不満があったのなら、なぜそのときに実行しないのでしょうね。不思議です。その人にとって、何か事情が変わったわけでもないのでしょうにね。なぜいきなり行動に出ることができるのでしょうね、不思議です。まさか酔っていたから、なんていい訳はしないですよね?
何を勘違いしたか、遺族の態度が気にくわないと、嫌がらせ電話やらなんやらしている輩もいるとか。こういうのは、それなりの背景があるだろうから、これ以上は書きますまい。いくら不快に思おうが、気にくわないことがあろうが、あなたと遺族には何の関係もないんです。行動に出たら終わり。大事な身内を亡くしたことによる思いは、人それぞれでしょう。静かに受け止める人、感情的になって誰かを責め立てる人。自分がこういう立場になったら、どういう態度になるかなんてことは、わかりません。わからないから、多少何か思うことはあっても、それは胸にしまっておくんです。
こういうのは、普段抱え込んでいる何かが出てくるのでしょうけど、少なくとも窮地に追い込まれたり、立場的に弱くなっているところを責めるだけ、などという情けない態度に出ることは避けたいものです。階層化が進んでいる世の中では、ついついそういうことになりがちですけど。本当に、気を付けたいものです。他山の石。