さて、別にしておいた子供のメダカも、かなり大きくなってきたのでそろそろ水槽の方に移そうと考えたわけだが、意外なお客さんが増えていたのに気がついたのであった。
見てのとおり、巻き貝の子供である。水槽の苔取り用に、石巻貝を数匹購入してきたのだが、どうやらこのどれかに子供が付いていたようだ。よく見てみると、何匹も水槽内を闊歩している。ガラスに貼り付く者、水草を上る者、石の上を這う者と、様々だ。
しかもこいつら、動きが速い!あっという間に、水槽一周などしてしまうのだ。そんだけ動けば腹も減るだろうに、果たしてエサは間に合っているのか?
と思っていたら、家人がメダカ用のエサを失敗してばらまくということをやってくれた。おかげで、親の巻き貝は、ガラス面から降りて石の上を這っている。石の上に落ちたエサを食っているらしい。メダカ親も、下に降りてきて石の上をつつくという機会が多い。食ってくれるならいいが、食いきれることもなさそうだし、そのうち掃除だな。
すっかり忘れされられたような子メダカは、小さいなりの小賢しさで、藻の間、隅っこ、隠れ家の土管、いろんなところを行ったり来たりで、親との衝突を避けている。親に見つかれば、どつかれて追いまくられる。子メダカなりに、うまくやる方法を考えているようである。