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皮肉な世界遺産

河北新報の記事「世界自然遺産・白神山地 入山者激増、問われる保護」から。この記事によれば、世界遺産指定の白神山地(青森県・秋田県)がやばいことになっているらしいな。世界遺産に指定されたために観光客が増えて、却って自然が脅かされている結果になっているのは皮肉だな。

貴重な自然を残すには、人の手が入らないのが一番だ。だが、知らない故に破壊してしまうということもあり得るわけで、そのためには人々に知らしめたり、白神山地のように世界遺産に指定してまで守る必要もあるわけだ。人々が知ってしまったり、有名になったりで、意図していたものとは違う方向に動いてしまうとは、難しいものだ。

尾瀬なんかも、あの湿地帯を保護するには人が入らないのが一番なのだが、人々が尾瀬の自然を美しいと感じ、守らなければならないという気持ちを持つには、やはり尾瀬を広く知らしめて、目の当たりにしてもらうのが一番だと思う。

個人的には、世界遺産とかそういうものを、単なる観光資源とか地元のPR活動にしか結び付けられないところにも問題があると感じているのだが…。これは見に訪れる側の問題でもあるのだが…。

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