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拾うより捨てない心を

今日は暖かく、地元中学校主催のボランティアということで、学区内の清掃に参加することにした。
要は、通学路や学区内の公園などを皆できれいにしようということなのだが。
それにしても、ゴミは落ちているものですね。
でも、ゴミの落ち方には傾向があるようだ。

ゴミというのは、見える場所には落ちていないのである。
なので、ぱっと目にはきれいに見える。
だが、ゴミ拾いを目的に見渡すと、そこはゴミの山なのだ。
つまり、ゴミを捨てる人は、人に見える場所にはゴミを捨てない。
人目に付きにくい場所にゴミを捨てる。
だから、ぱっと目にはきれいでも、よく見るとゴミの山、ということになるのである。

参加者のある人が言っていたが、タバコの吸い殻ひとつとっても、わざわざ隙間に押し込んであったり、物陰に捨ててあるという。
捨てる側にも一分の羞恥心があることなのだろうが、拾う側から見ればそんな気持ちがあるならそもそも捨てるな、ということになるだろう。

空き缶、空き瓶も、わざわざ藪に押し込んだり、地面に埋めてあったりする。
そこまでするなら、普通に然るべき場所に捨てればいいと思うのだが、そこまでの我慢はできないらしい。

JTの広告で、「吸い殻を排水溝に捨てた、いや隠した」というのがあったが、そのとおりだ。
捨てているのではなく、単に目の前からどかしただけだ。
人生のすべてがそんな感じでないように、その人に対して祈るだけだ。

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