これは面白いな。
というか、買ってから気付いたが、これはおじさんの読む本ではなくて学生や就職前の若い人が読むものらしい。
だが、自分が知らないうちに使っている言葉をしっかりと押さえておくためにも、有用な本であった。
しかし、愕然たる事実、この本に出てくる言葉をあたかも一般用語のように使っていることの異常さよ。
思い起こせば、日常会話のほとんどはこの本に出てくる「オトナ語」で埋め尽くされているのではないか?
例を挙げるのももどかしいほどだ。
とにかく、あれも、これも、なのである。
だが、家に帰ってきたり、地域社会では、このような物言いはとたんに通用しなくなる。
そのへんが、オトナ語=会社語、ではないかと思う所以だ。
個人的には、読者応募と思われる、オトナ語を用いたアレンジメントが面白かった。
ニュアンスはわかるが、オトナ語を用いたとたんに趣旨がぼけてしまう、その威力に唖然とするばかりである。
「男女の別れをオトナ語でアレンジ」とか、使ってみようかしら。
女「今回、あなた様の提示されている条件をみてのオファーになりますが。」
男「さっそくお問い合わせありがとうございます。お陰様でたくさんのオファーをいただいておりまして、、一元化を検討している最中でございます。」
女「といたしますと、手前どものリクエストは今回はペンディングということになりますでしょうか?」
男「とんでもございません。いっぱいいっぱいでありますが、最大限努力し、将来的には何かしらのレスポンスを差し上げる所存でございます。」
女「限りなく希望になりますが、ASAPでお願いいたします。当方も、かつかつでやっておりますので。」
てな感じである。
怒られるな、こりゃ。