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ホラーマンガの逆襲(かえるの巻 )―寺沢俊一

引き続き、「かえるの巻」である。こっちが「かえる」なのは納得できる。それにしてもすごい話が多いが…。

こっちは、すごい話ばかりだ。

「みなごろし」。殺人犯が家族と警察から逃げるときに、列車事故で犯人以外家族が死んでしまった。それを逆恨みし、当時の刑事を狙う犯人。ここまではあり得るストーリーだが、犯人の武器が違う。何と、怪しげで鋭い円盤だ。これで、警察官や刑事、刑事が帰省していた実家の人も皆首をはねられてしまう。最後に、刑事の母親が復讐するのだが…。読んで下さい。

「口裂け女とお墓に手首」。タイトルだけ見ているとなんのこっちゃ。だが、口裂け女は、記憶にある人も多いよね。それがこの漫画の主人公だが、事故で手術をし、口裂け女になってしまった女と、その姉妹が主人公。周りの女を次々に口裂け女にする女。それを止めようと、それも止められずに悩む姉妹。最終的には決断する。どうなるのか?読んで下さい。

「尼寺の妖怪」。自分の子供を生き返らすために7人の子供を生け贄にしようとする母親の話。その母親はすでにこの世のものではなく、霊体であれだけのことをやりとげるわけだが…。犬の存在がいい。あとは、読んで下さい。

これが、「かえるの巻」の真骨頂、「大いなる文明」。カエル型宇宙人が地球に攻めてきて、結局は地球を乗っ取ってしまう話。え?「ケ○ロ軍○」じゃないよ。実際のカエルと区別つかない宇宙人にいつの間にか乗っ取られてしまう地球人と、それらが滅びて訪れる宇宙人の話。この作者はあの山上たつひこ。「がきデカ」とは関係ないが、「光る風」とは近いかな。奥深い漫画家ですよね。あとは、読んで下さい。

「私は知っている」。これは悲しいお話しです。茶化すのはもってのほかです。あとは、読んで下さい。私は、ホラーなのに涙が出てしまいました。

よくもまぁ。集めたものだ。だが、これでは終わらないのだ。

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