少々うんざり気味なので、この話はあまり追ってはいない。見落としとか、とっくに議論されていたとしたら勘弁なのだが…。
堀江さんから武部さんのお子さんへの送金メールが話題になっている。ぱっとみて思うのだが、「プリントアウトされた」メールなんて、なんの証拠にもならないのではないか?ワードプロセッサやテキストエディタを使って作成し、プリントアウトすれば同じようなものができる。実際に、メールソフト(Eudoraであった)から印字されたものを参考に、メーラー、日付、発信者、受信者、などを作っていけば、それらしくできあがる。
前原さんは、最低限こういうことをすべきだ(実際できるかは、法的な壁もあるので別問題)。
- 当該メールの、ヘッダ情報まで入手し、必要ならプリントアウトする。
- メール受信者(印刷されていたメールの宛名にある人?)の使っているメールサーバから、当該メールに関するログを入手する。
- ヘッダ情報からわかる範囲で、中継されたメールサーバのログのうち、当該メールに関するものを入手する。
- 地検に押収されているライブドアのメールサーバから当該メールに関するログを入手する。
- 地検に押収されている堀江さんのノートPCから、送信メールの残骸があれば入手する。
2以降ははっきり言って難しいが、1なら可能ではないだろうか。ただ、1を入手したとしても、電子データの偽造(ねつ造)、プリントアウトの偽造(ねつ造)はやればできるのだから、ポイントは2以降にあると見てよい。2以降は、メールサーバを管理する事業者にログ提出を求める必要があり、それには国家権力の介入が必要である。まぁ、調査権などというものが発動されてしまえばそれも可能になるのだが、それには相応の証拠が必要だ。前原さん、ピンチですなぁ。