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中年オヤジ、FFXIIプレイ中!

いい年こいてまたゲームかよ?というそりにも何のその、待ちに待ったFFXIIが、17日に我が家に届いた。発売日は16日だったが、一日遅れての到着となる。発売日にお届けとしているところも多いので、ちょっと遅いのではないかい?とも思ったりもしたが、どうせプレイできないのだし、ヨシとしてしまう。

相変わらず、天野喜孝氏のイメージグラフィックは最高です。

プレイを始めたのが18日の午後(無線ルータが壊れたとか、いろいろあったし)、そして今日の昼間に少しやりこんだだけなのだが、なかなか奥の深いゲームシステムである。FFVIIから徹底的にやり込んでいる私にとっては、今までのものとのゲームシステムの違いは果たして何か?というところなのだが、今回もやや草臥れた脳みそには複雑なものを提供してくれている。

ぱっと目、FFXIIは、オンライン版であるFFXIのシステムを多分に取り込んでいると言える。おそらくは、オンライン版の普及のために投入されたかとも思ってしまう。多種多様なNPCの存在、画面切り替えなしのバトルなど、極力シームレスな世界を作ることを意識しているように感じられる。そしてそれは実際そのとおりなのだが、そこがFFXまでのシリーズとはもっとも異なるといってしまってもよいだろう。バトルで画面が切り替わらないので、それが終わっても当然画面は切り替わらず、よってあのおなじみのファンファーレも聴くことができない。聞けば、今回からゲーム音楽の作曲者が完全に変わったようで、植松さんの音楽が好きだ、という人には少々残念かも知れない。これはFFX-2でもそうなのだが、映像がリアルに映画的になるに従い、より映画音楽的な作りを目指していくということで、従来の方向性を変えていく必要があるのではないか、とも思ったりする。

わかりやすいところから書けば、お約束で、ものすごく映像が美しい。同じPS2というハードウェアを使用していても、FFXよりはFFX-2,そしてFFX-2よりはFFXIIと、どんどんよくなっている。ムービーへのこだわりようも半端ではなく、FFVII Advent Childrenの制作経験が完全に活かされているようだ。映像が美しいに越したことはなく、気になるのはその分データ量が増えて重くなるのではないかということだが、意外なほどに動きは軽い。シーンの切り替えに要する時間も最小限になるように、極力チューニングが施されているようで、こだわりが感じられる。

ゲーム自体は、FFシリーズの伝統で、チュートリアル形式で序盤のストーリーが進んでいくので、最初のうちはもたつきながらもそれについて行けばいい。実際、このシステムは非常に助かる。マニュアルをいちいち読む気もしないし(そもそも付属のマニュアルは情報量が少なすぎる。当たり前だが)、攻略本をいきなり読むのもアレだ。なので、このようなシステムは私みたいなタイプには非常に有効なのである。

このゲームに慣れる最大の難関が、バトルシステムへの慣れだろう。すでに書いたとおり、バトル画面への切り替えはなく、フィールドをうろついているモンスターに近づくなどすれば、そのままバトルモードになる(一応、こういう切り替えはあるようだ)。ターン制ではないアクティブバトルで、とにかく休んで考えていたらあっという間にやられてしまうし、バトル中に別の敵が乱入してきたり、もとのフィールドで戦闘している以上、そこの地形などがそのままバトルにも影響するなどの面白さもある。中には苦戦になると逃げる敵もいるのだが、今までのように逃げられて終わりということはなく、フィールド上を逃げているので、追いかけることもできる。ただし、別の強いモンスターの近くに逃げ込んだりすることもあるので、深追いも禁物という。このような「リアル」さがあまりRPGっぽくないという意見にも、少しは賛成できる。

あと、気になるのは成長システムだろう。今までも、FFシリーズはキャラクタの成長システムに工夫を凝らしてきた。FFVIIでは、通常のレベルアップに加えて、「マテリア」を武器や防具などに装着するというシステム、FFVIIIでは、これも通常のレベルアップに加えて「ジャンクション」と呼ばれる召還獣を中心としたシステム、FFIXはあえて飛ばして、FFXはスフィアボードに「スフィア」をはめ込んでいくシステム(なのでレベルアップという考え方がなかった)、FFX-2はドレスアップというコスプレもどきのシステムであった。今回は、レベルアップに加えて「ライセンス」というシステムで、使用できる魔法や技、しかも武具やアクセサリ類もこれで制限されるというものだ。従来のように、武具やアクセサリ類を入手しても、それを無条件に装着することはできない。「ライセンス」を満たすことで、装着や使用が可能になる。「ライセンス」は、バトルによって溜まったポイントを使ってボード上のカードを開いていくというものだが、イメージ的にはFFXの「スフィアボード」に近い、かも。

あまり長々と書くことが目的ではないので、このへんで。このように変わってしまったFFXIIを、もはやこれはFFではないという人もいるようだが、やはりFFである。それは、チョコボや飛空挺、モーグリ、シドという人物、などといった設定でなんとでもなるというお約束ものではなく、その独特の雰囲気というか、存在感である。あまりプレイ時間は取れないだろうが、また半年くらいかけてやりこませていただくつもりだ。こういうプレイ形態もあってもいいよね?

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