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樹はどこに行った?

思いっきりローカルネタなのですが…。
いつも利用している駅前の樹木が、あっという間に撤去されました。囲みができたと思ったら、いつの間にか空っぽになってました。春は桜、桜が終わればハナミズキ、春から夏へのつなぎを感じさせてくれた何本もの木々が、あっという間になくなりました。最初は、今流の移植が行われて、工事完了後には戻ってくると思いこんでいたのですが、さすがに甘かったようです。東京都の六本木の防衛庁跡地では、さすがに影響が大きいと思ったのか、それとも三井不動産の方針なのか、樹木は移植され温存されることになったそうですが、こっちは取るに足らないことなのか、あっさりと捨てられたそうです。
で、東急電鉄に問い合わせてみました。しばらくしたら、返事が来ました。来るのかな、と思っていたからちょっと意外です。返事はありきたりでしたが…。

既存植樹につきましては、専門家と検討を重ねてまいりました
が古木であり、樹種や形状、工事時期等の点から移植できる可
能性が低いため、今回の対応をさせていただきました 。
弊社としましては、今回の開発によって出来る施設も皆さまに
愛され、たまプラーザの街の更なる発展に寄与べく、新たな植
栽計画についても検討を進めてまいる所存です。

要は、最後の「工事時期等の点」が最重要事項なのは、容易に想像がつきます。樹種や形状は、理由になってません。古木だから捨ててしまうというのは、この会社が普段からどういう思考をしているか、容易に想像がつきます。それは、ふだんの路線運行の状況を見ても、明らかです。
私も人生折り返したいっぱしの中年なので、この答えについてはどうこう言いますまい。いわゆるオトナの社会では、模範的とも言える回答です。かくいう私も、こういう回答を指示する立場にいるわけですからね。でもね、こんな美辞麗句で何かを目に見えないようにしてしまう、隠してしまうというのは、いささか時代遅れではないかと思うわけですが、どうでしょう、東急電鉄?面倒だろうが、経済的、財務的に不効率でも、やっておかなければいけないようなことを放置しておいてはいけないのが今流と思うのですが、いかがでしょう?片っ端から何か潰して新しい何かを作ってきたのが今までなら、今後は大事なものを守って価値を生み出す方向に転じなければやっていけないんじゃないですかね?
こういうふうに書きましたが、実際の住民の考えは、「何かできるの楽しみ」「変わった方がいいよね、新しいし」ということだそうです。私の考えが古いのかも知れませんが、命あるものを生かしつつ、新しい命を生み出すというのは、馬鹿らしいことなんでしょうかねぇ。たまに訪れたときの充足感より、毎日見るものの充足感の方が、重要な気もするのですが…。

まぁ、誰も気にしていないようなことを、一人で騒いでいるような感じですね…。

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