夏休みも終わりに近づいて、最後の日曜となった今日、子供の小学校主催の工作教室なるものに出掛けていきました。必要な道具は前日のうちに揃えておきます。たいていのものは家にありましたが、いわゆる大工仕事に必要な工具(ノコギリ、キリ、等)はなかったので、買い出しを済ませておきました。
これは、事前に申し込んでおき、5つのテーマから一つを選び、材料支給で当日組み立ててお持ち帰り、というものです。地元の大工さんが巡回して、ヘルプしてくれます。こちらが申し込んだのはマガジンラック(雑誌立て)ですが、子供が二人参加したので、2セット作るという感じです。制作手順を説明した紙と、完成見本を見て、何だ、簡単じゃん!と思った私は甘かった。
こういうのは、取りかかる前に、どれだけ段取りを済ませておくかがポイントになります。必要な材料を調達し、切る前にすべての材料に鉛筆であたりを入れておき、何をどういう手順で行うかをおおかた頭の中にたたき込んでおきます。そこでようやくスタート。まずは材料をノコギリで切断します。それにしても、ノコギリなんて使うのは、何十年ぶりでしょうか?ホームセンターで、カラーボックスなどを買ってきて、組み立てるにはノコギリなんて要りませんしね。校長先生にも聞かれました。
切り上がったら、マガジンラックのサイドの板をデザインします。デザインといっても、斜めに切り込みを入れたり、真ん中をくり抜いたりといった単純なものです。この加工は、普通のノコギリなどでは難しいので、電動の糸ノコを使います。糸ノコを使うのも久しぶりで、ラフに扱うと切断面が脈打つので、けっこう慎重に作業します。それでもぐにゃぐにゃに曲がってしまった部分は、あとで紙ヤスリで磨いて補正します。結局、シンプルな三角形の切り目入りという感じでしたが、もっと凝ったのにすればよかったと思いました。
すべてのパーツが揃ったら、紙ヤスリで表面と角を磨きます。こういうところで使われる木材は端材や安いのが普通なので、表面を目の細かな紙ヤスリで磨き、滑らかさを出します。角もヤスリをかけておくと、手触りが滑らかになります。
ヤスリをかけ終わったら、釘か木ねじで各パーツを結合しますが、このときも組み位置を鉛筆であたりを付けておくと、あとあとスムースです。斜めに組み上がらないように、がたがたにならないように、外側にあるパーツから組んでいきます。木ねじを使う場合には、あらかじめキリで穴を空けておけば、必要以上に力を入れなくて済むので、豆を防止できます。また、少し緩めに組んでおき、全体が組み上がったらきつく締めていけば、無理なく全体を締め付けることができます。
とにかくねじ止めの箇所が多いので、時間がかかります。部品点数や加工はそんなでもないんですが。でも、CDラック、ティッシュケース、ドールチェアー、踏み台に比べれば、実用性はあるかな、という感じでした。
それにしても、夏の体育館での工作は、一歩間違えば病人が出るでしょうね。今日は、涼しい一日だったのでよかった。それでも、汗拭きタオルは2枚消費、お弁当はクーラーボックス入り、といった感じで万全でしたが。普段はデジタルずっぽりの私には、たまにはこういう根っからのアナログ作業が必要と思った次第です。