日経BP社の「SAFETY JAPAN」などのコラムに、面白い記事が載っていた。建築ジャーナリストの細野透氏の「満月の夜に、大地が動く」だ。日経BP社のサイトへは勝手にリンクを張ってはいけないらしいから、ちょっと不便ですがGoogleで「満月の夜に、大地が動く」をググってみて下さい。
実際の記事は読んでいただくとして…。
ちょっとオカルトっぽい話ではありますが、理屈の上では納得できるものです。海の満ち引きが、月と太陽の引力によって起きるのはご存じのことと思います。月と太陽の引力が最も強く作用すれば干潮になり、弱くなれば満潮になります。ただし、地球から見た月と太陽の移動速度は等しくないので(月が約29日周期で満ち欠けを繰り返すことで)、主に月の影響で干満の程度に差が出ます。もっとも強い引力となる新月と満月のときには、いわゆる大潮となります。
大量の海水が引力によって引き上げられ、結果として干潮になるとすれば、それが陸地に何の影響も与えないとは考えられないでしょう。もし、ぎりぎりのところで踏みとどまっている活断層やらプレートの歪みとかがあって、ちょっと突いただけで我慢していた何かが崩壊してしまうとなれば、それで大地震となっても不思議でないです。というか、そんなことを考えもしなかったのが、自分自身、不思議というか…。
地震とは関係ないですが、こういったものが生物にも影響を与えないわけはないですよね。まあ、変なたとえを出すわけじゃないですが、人間も影響を受けているではないかと思っていますが。満月が変身のトリガーになったり、最高のパワーを得られたりと、これは引力が何らかの作用を及ぼして、それが誇張されていろいろな話の類になったのではないかとも想像できます。
月というのは、その自転が地球に大きな影響を与えるわけですが、太陽との関係は、実はあまり変わらないと思っていました。ですが、地球の自転軸が公転面に対して若干傾いているため、季節によって太陽の高さが変わることから(これで四季が発生するわけですが)、引力の影響も季節によって違うのではないかと、勝手に思っているわけです。もしかしたら、夏場の方が大地震が起きやすいとか、そういったこともあるんじゃないかと。ですけど、地球も自転しているので、一つの地点から見た太陽への角度は一日のうちでも一定でないので、結び付けるのは強引なような気がしました。
次は9月8日が満月だそうです。こんな話を読んだおかげで、満月の明るさが却って何かを招くような気がして、落ち着かないかも知れません。ですが細野氏の書くとおり、新月は見えないから気にならないといえば、いささか情緒的すぎるかとも思いますね。