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シエスタ―木住野佳子

今回は、ジャズピアニスト木住野佳子さんの「シエスタ」を紹介します。本当なら夏場にでも紹介すればいいのでしょうが、偶然聞いたこのアルバムを気に入ってしまいました。実はErik Satieの「ジムノペディ1番」のアレンジを探していたら、偶然この人を見つけました。それでなぜに「シエスタ」?という訳なのですが…。

Siesta

「シエスタ」(siesta)とは、「お昼寝」のことです。地中海地方の習慣では、午後はシエスタといって仕事をしないで寝ているそうです。こういう話は聞いたことがありますが、本当にそうなら羨ましいですね。何しろ、午後は寝ているんです。その替わり、朝は早いそうですが、季候のよいときのお昼寝がいかに気持ちよいか、わかりますよね。

というわけで、ジムノペディから木住野佳子さん、そしてシエスタの響きから思わず手に取ったアルバムですが、その内容はかなりGoodです。このアルバムは、ボサ・ノヴァの定番と、木住野佳子さんのオリジナルから構成されており、すべてがアレンジされています。録音はニューヨークで、ブラジルの豪華メンバーによるサポートです。ボーカル曲が2曲あり、歌っているのはあの白鳥恵美子さんです。

ボサ・ノヴァの定番といえば、アントニオ・カルロス・ジョビンの2「赤いブラウス」、スタン・ゲッツ+ジョアン・ジルベルトの10「コルコバード」、マイケル・フランクの4「アントニオの唄」、ジョン・レノン+ポール・マッカートニーの8「ノルウェイの森」(これはボサ・ノヴァか?)などが収録されていますが、いずれもアレンジは巧みで、10「コルコバード」に至っては唄がなければ別の曲かと思ってしまうほどです。おなじみのメロディから強烈なソロ、アンサンブルに入っていくあたりは、聴きものです。

オリジナルも、タイトル曲の1「シエスタ」をはじめ、ボサ・ノヴァっぽくいい感じです。「シエスタ」は、インストのみ(1)、ボーカル入り(7)、と2パターン収録されています。どちらもなごみ系ですね。こういうのを聴きながら、お昼寝すると気持ちがよいでしょう。ほかにも「カッコイイ!」やブルーっぽいのもあり、演奏の幅が広いなと感じますね。全体的に心地よいので、ドライブのBGMとしても最高と思われます。海辺の道を走るとよいでしょう。ただし、実際に「シエスタ」して寝込まないように…。

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