今さらともいえる話。首都圏限定の話題。3月から発売開始され、4月には品切れ、発売再開は8月と言われていたPASMO(パスモ=IC乗車券)の発売が、9月にようやく再開された。ずいぶんと時間がかかったな、という感じだが、もうそれは言うまい。また、発売再開からの駅構内での大騒ぎにも、何も言うまい。今回は、うまくやって欲しい。というところだ。
自動チャージ機能付きのPASMOは9月29日から受け付け開始ということで、悩んだ末に申し込んだのであった。一時はSuicaでもいいんじゃね?とか思ったが、調べてみると、クレジットカードとの組み合わせで意外と使い勝手が悪いことが判明した。私の欲しいのは定期券タイプではないものなので、こういう場合には選択肢は狭くなるようだ。
PASMOは、申し込み後2週間で到着した。1ヶ月かかると聞いていたので(これもいい加減長いと思うが)、以外と早く来たな、という感じだ。自動チャージに使えるクレジットカードはすでに持っていたので、そのカードから自動チャージで引き落とすPASMOだけ申し込むことになる。氏名とクレジットカードの番号だけ記入した書類を出すだけと簡単である。
自動チャージ機能付きのPASMOは必然的に記名式になるので、昇降記録が個人と結びついて完全に残るとか、そういった面がいやがられているのだが、あえてそういった面には目をつぶることにした。これは定期券でも同じであるからだ。それよりも、自動チャージの利便性を重視した。はっきり言ってこれは便利で、以前はパスネットをこまめに購入し、たまには売店のおばさんに悪態をつかれながらも使い続けてきたが、それからはこれも不要になるのだ。残金が減れば、自動的にチャージし、クレジットカードで引き落とされる。
クレジットカードのポイントをチャージできるのもいい。買い物をしてポイントがたまっても、有効期限が迫ってあわてて商品券に変換し、それにも実は使用期限があってみすみす大量のポイントを無駄にしてしまったことがある。有効期限付きのポイントと商品券は嫌いだが、いつ使われるかわからないポイントと商品券に対する引き当てを考慮すれば、あえて期限を設定しなければならないという考え方もわかる。だがそれも、期限を設けないと言うところが出てくれば、そうも言っていられなくなる。
ところがこのPASMO、電車もバスもというふれこみだが、実際にはバス路線などで使えないところも多い。電車と違いバスでは車両そのものに設備を置く必要があるから、なかなか大変なのだろうとは思うが、がんばって欲しいものだ。中途半端なのがもっとも質が悪い。PASMOが一枚あれば大丈夫と思ってそれだけで出かけたら、実は小銭が必要で大慌て、ということにもなる。最近は、高額決済はクレジットカード、少額決済はPASMOなどの電子マネーで、ということもある。
一度はミソをつけたが、すでに重要なインフラになった。がんばって欲しいものである。