いい歳こいて恥ずかしいような気もするのだが、コミック「ケロロ軍曹」のファンである。アニメも、子供と一緒になってみている。アニメ編はともかく、コミックの方は遊びがいろいろあって楽しい。最近気になっているのは、このコミックの作者(吉崎観音氏)は、シンガーソングライターの井上陽水氏のファンではないかと言うことだ。アニメ・コミック系のパロディは結構あるが、音楽系のものは限られているような気がするのだ。
たとえば、最新刊(第16巻)の第129話「」だが、タイトル自体が「毎日侵略!侵略!氷之世界ィ~!!」である。これは名曲「氷の世界」のサビのフレーズである。話中に登場する兵器の名前は、「地球環境活用砲」というのだが、ご丁寧にルビが「イツカノーベルショウデモモラウツモリキャノン」である。しかも最終コマでは、陰謀が砕かれ海上を漂うケロロが、「震えないで」というモアちゃんの言葉に対して、「寒さのせい、怖いんじゃないヨ。」と締めくくっている。わかる人にはわかるというのが、醍醐味か。
同じく、第3巻の第23話に出てくる「夢成長促進銃」には「ジンセイガニドアレバガン」である。話の内容には噛んでいないのが残念だが…。
第10巻の第78話では、術の余波を食らってメガネが割れたクルルが、「傘がない」傘がない」「君に会いにいかなくちゃ」「都会ではいろいろと増えている」という具合に「ひとり模様」を完全に歌っているし、最終コマでは「みなさんお元気ですか~?」と、井上陽水が日産セフィーロのCMに登場した際の名台詞を吐いている。
ほかにもあるかも知れない。というわけで、事実は果たしてどうなのだろうか?