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地上10cmの旅

桜も終わりかけると、視線は自然と下の方に向く。そこには、この季節を持っていたかのように小さな花々が我が世の春を歌うように現れる。雨上がりの午後、地面を這ってみた。

これは、ヘビイチゴの花。おどろおどろしい名前だが、実に毒があるわけでもないし、花は可憐だ。

カキドオシというシソ科の花。漢字で書けば垣通。生け垣を通って伸びると言うことから、こんな名前だとか。

オオイヌノフグリ。殖栗とは…。きゃっ、あたしにはとても…。

ハナニラは、この季節のお馴染み。至る所で、白い花を見せてくれる。

他にもいろいろ見つけたのだが、名前がわからないのだ…。

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