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青山墓地は草花の宝庫

勤務先は、有名な墓地である東京都立青山霊園に近い。そこで、昼食後などに立ち寄ることが多いのであるが、それはそこがさまざまな草花を見ることのできる場所だからだ。人によっては墓地なんて気持ち悪いと言うのだが、そのぶん人がおらずに(猫はいるが)、ゆっくりと探索を楽しめる。ただし、各家庭で植えたものは避けていて、野草が中心になるのだが…。もっとも、もしかしたら誰かが植えた、蒔いたものがどんどん広まってしまったということも考えられる。そういうことを気にしていてもしようがないので、とりあえず野草だろうというものをピックアップしてみた。

最初は、お馴染みのドクダミである。名前と、どうしても日陰に咲くイメージがあるからか、あまりいい印象を持たれないようだが、葉は薬になるし、花も白くきれいだ。

これも、今ではどこでも見かけるようになってしまったニワゼキショウ。漢字で書けば庭石晶。白いもの、紫色のものなどがある。

これもれっきとした花である。コバンソウというらしい。見た目そのままという感じである。見てのとおり、群生となる。遠くから見ると、何が揺れているのか、すごく気になる。

ちょっと季節外れかも知れないアブラナ。しっかり実を付けているので、来年にまた花を咲かせるだろう。

アカバナユウゲショウという、風雅な名前を持った花。アカバナは赤花、ユウゲショウは夕化粧である。夕方から花を咲かせるので、このような名前のようだ。ちなみに撮影は夕方にはちょっと早い時刻であった。

野いちごを、2種。最初のはクサイチゴの実、次のはヘビイチゴの実である。やはり、花の大きさに応じた実がなるようである。

ベニカタバミというそう。カタバミの中でも、色が強くあでやかである。これが群生していると、ハッとする。もともとは南米の花で、近代になって帰化したようである。

最後は、ニガナである。苦い菜と書いてニガナ。茎から苦い汁が出るので、このような名前だそうだ。花弁の数がもっと多いと、別の花になるそう。ぱっと目には、オニタビラコにも似ている(葉の感じは違う)。

ものの30分ほどの鑑賞会であった。

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