気象庁が梅雨入り宣言をしてくれたおかげで、雨の中にもよい天候の日が出るようになった。ここのところ休日はあいにくの天気で出掛ける機会もなかったが、ようやくその日が来たということで丹沢の麓まで行ってきた。
丹沢の麓といえば、私の好きな場所である神奈川県立自然保護センター(自然環境保全センター)がある。ここも久しぶりだ。だがこの場所、今は建物の改築中で、物々しい雰囲気だ。立派な銀杏の木があったのだが、それが切り倒されたか伐採されたかで、残念なことに影も形もなくなっていた。自然環境保全センターが木々をないがしろにしてどうする!と思ったが、「あれは人の手が入っているので自然ではありません。」とか言うのかと思ったら憂鬱になった。確かに、以前の建物はあまりよいものではなかったが…。
撮影機材:キヤノンEOS Kiss Digital X+タムロンA20E
最初は、蝶々、いってみよう。お馴染みの、スジグロシロチョウ。このあたりでは、モンシロチョウよりもこちらの方がポピュラーである。
ルリシジミ。ふつうに見かけるこのシジミチョウも、こんな名前だと初めて知った。
テングチョウ。その名のとおり、天狗のように頭が突き出ている珍しいチョウ。といってもこれはもちろん鼻ではなく、顔の下部分が突き出たものだとか。
ヒカゲチョウ。その名のとおり、日陰が好きでひらひらと飛び回る。ジャノメチョウの仲間で、翅の裏にお馴染みの目玉がある。
ツマグロヒョウモン。このブログではお馴染みで、本来は暖かい地方の蝶だが、北上してきた。
次は、トンボをいってみよう。湿性植物園のある自然保護センターは、多くの種類のトンボに会うことができる。最初は、オオカワトンボという、銀色が美しいトンボ。翅のほとんどが茶色であり、ひらひらと飛び回る。
おなじみのオオシオカラトンボ。彼はサービス精神旺盛で、近くに留まってポーズまでとってくれる。
シオヤトンボと思われるもの。オオシオカラトンボ、シオカラトンボもこのへんは多いのだが、お腹の筋がどうもそれらしくないと思って調べたら、シオヤトンボらしい。恐らく、シオカラトンボと思っていたのはシオヤトンボの可能性も出てきた。上がオス、下がメスである。
こちらは、シオカラトンボ。
あまり、彼らが好きという人がいないのが残念なのが、カメムシである。非情に多彩で、色彩的にもきれいなものが多いと思うのだが、どうだろうか。かくいう私も、あの臭いだけは苦手である。最初は、ホソヘリカメムシ。その名のとおり、細い。
ヨコヅナサシガメ。角度が悪くて今ひとつはっきりしないが、黒と白のコントラストがきれいなカメムシである。
キバラヘリカメムシ。お腹が黄色い、ヘリカメムシの仲間。カメムシは、体の特徴をそのまま名前が表していることが多い。
ヒメホシカメムシ。小さめの、星型のあるカメムシといったところだろうか。
この季節は、まだ甲虫類が少ないが、そろそろ出始めている。これは蛍の一種で、オバボタルというものらしい。果たして光るのかはわからないが、幼虫は陸生らしい。
サビキコリという、コメツキムシの仲間。ずんぐりした体型で、体もでこぼこな感じだ。
最後に、蛾を紹介。キスジホソマダラという、これもわかりやすい名前の蛾である。蛾もよく調べると、実に多彩で色彩的にも楽しめるものが多い。
次回は、花など、いってみたいと思う。