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「さま」さまざま

最近、というか以前から気になっていたのだが、メールの先頭に置かれている宛名書きで、「○○さま」というのはいったい何なのだろうと本気で考えてみることにした。気が付けば、取引先からのメール、著者からのメール、外注からのメール、果ては社内のメールでも、「○○さま」なのである。社内宛のメールに「さま」はないだろということは置いておき、何が言いたいかというと、なぜ「○○様」ではないのか?ということなのだ。

以前(というかもっと前)は、「○○様」でメールをもらっているような気がしていた。それがいつの間にか、「○○さま」が主流になっていたという感じなのだ。もし、世の中のトレンドが「さま」になっているのであれば、早急に追従しなければならない(情けない)。私自身はずっと「○○様」で通してきたし、それを急に「○○さま」に変えるのは何となく気恥ずかしい気もするのだが、世の中のトレンドとずれていることをしていては、仕事が勤まらない。そこで、ちょっと調べてみた。

「教えて!goo」の記事: 敬称はどっち?(皇太子様 皇太子さま) – 教えて!goo

これはやんごとなき方々について書かれたもの。きちんと決めているところがあるんだと妙に納得。あの方々は、通常は正式な敬称で、親しみを込めるときには「さま」なのだな。ちなみに「様」はないそうだ。「様」は手紙の宛先などに使うそうだ。とすると、電子版の手紙である電子メールでは、「様」が正当なのか?

私は皇族ではないので、「さま」付けはどうか?と思ったのだが、こんな記事もある。

「ATOK.com」の記事: ATOK.com:日本語:みぢかな日本語

「さま」だと雰囲気がわかりやすくなるのか。確かに、「長宗我部様」よりは「長宗我部さま」の方が柔らかい感じがする。名前が長い漢字の列で威圧感のある場合には有効そうだ。

何だかよくわからないというのが結論なのだが、宛先として使う場合、「様」が正しく、雰囲気を柔らかくしたい場合には「さま」を使うのがよいようだ。

ちなみに、これは私が「様」「さま」と呼ばれたいわけではなく、相手にどう返したらよいかと悩んでいての記事だから誤解のないように。個人的には、親しい間柄では「さん」でもよいと思っているし、ビジネス上の対等な関係では「様」が毅然としていてよいと思っている。

やはり、「さま」は中途半端と思うのだが、どうだろうか?

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