PuTTYは、ターミナルエミュレータソフトである。勤務先で使っていたPCのHDDが起動不能になり、再構築するためにPuTTYを入れ直した。実はPuTTYはオリジナルのバージョンのほかに、日本語化パッチを当てたもの、INIファイルを使用するパッチを当てたものなどが存在する、ちょっと複雑な状況になっている。PuTTYを導入するにあたり、ちょっと捕まったところもあったので、覚え書き的に書き残しておくことにした。
PuTTYの派生バージョンにはいろいろあるが、個人的には「ごった煮版」をお勧めしたい。これならインストーラも付いているし、メニューへの登録なども柔軟に行える。日本語化パッチが当たっているし、設定をINIファイルに保存することができる。「ごった煮版」の入手は、ここでできる。
リンク: PuTTY ごった煮版
インストールは、このサイトで「インストーラー」を選んでダウンロード、EXEファイルをそのまま実行すればよい。メニューへの登録はお好みで行えばいい。
設定をバックアップするためには、レジストリよりINIファイルの方が使い勝手がよい。このため、INIファイルに設定を保存するようにしたい。このためには、インストールフォルダにあるputty_sample.iniをputty.iniにリネームして、とあるがそのようなファイルは存在しない。では作ってしまえと思ったが、作っても何も変わらない。初期設定を、INIファイルの中に入れておかなければならないようだが、その設定がわからない。
いろいろ迷ったあげく、上記サイトにある「Zipアーカイブ」でファイルをダウンロードし、解凍したら、そこにputty_sample.iniがあるのを発見した。どうやら、インストーラー版には含まれないようだ。さっそくインストールフォルダにコピーして、putty.iniにリネームする。そしてputty.exeを起動、適当なセッションを作り保存すると、確かにINIファイルが更新された。これでOKだ。
できれば、ユーザーごとにINIファイルを変更したい。このような場合には、%USERPROFILE%\Application Data\PuTTY(WIndows XP)か%USERPROFILE%\AppData\Roaming\PuTTY(WIndows Vista/7)にputty.iniを置く。%USERPROFILE%は、Windows XPならC:\Documents and setteings\user、Windows Vista/7ならC:\Users\userである。これでバッチリ、ユーザーごとに保存される。ちなみに、優先順位は、インストールフォルダの方が高いので、個人別にしたい場合にはインストールフォルダにputty.iniを置かないことだ。
注:記述が誤っていたので修正しました(09/11/01)。
これでPuTTYもバッチリだ。