私の愛用するメールソフトはジャストシステムのShurikenである。なんだかんだで、もう6, 7年になる。このソフトは毎年バージョンアップしており、それに付き合ってきているのだが、この2年はJust Suiteに同梱されているものを使っている。とはいえ、2009では開発が間に合わなかったのか、2008が入っていた。発売開始後、無償ダウンロードできる、という仕組みである。
13日にジャストシステムから通知メールが来ていたのに気付かず、今まで放置してしまった。さっそくダウンロードする(ユーザIDとパスワードが必要)。ダウンロードすると、シリアルナンバーなどが記入されたメールが送られてくるので、直ちに保存する。
インストールの前には、データのバックアップを取っておいた方がよい(バックアップは、Shurikenの機能でできる)。さらに、そのバックアップを別の場所に移し、バックアップにさらにバックアップされないようにする。これで、最悪の場合でも2008に戻せる。何だよ、最悪の場合って?思いつかないから最悪なのだ。
インストールは簡単である。シリアルナンバーなどを入力していけば、すぐに終わる。ついでに、「JSファイルビューワ」(メール添付のWord文書などをプレビューできるプラグイン)もインストールしてしまう。ここで再起動を要求されるので、マシンを再起動する。
JUST Suite 2009のときもそうだったが、「緑のgooスティック」なるものを入れるかと聞かれるが、今回は入れる指定をしてしまった。これについては別途。
初回のShurikenの起動では、データの移行を強制される。Shuriken 2009ではデータ構造が大幅に変わっているらしく、そのままでは2008のを引き継ぐことはできない。こういう場合には、やはりバックアップは必須である。移行にあたり、ウィルススキャンソフトなどを止めるように促されるので、機能を無効にする。多分、受信済みのメールでウィルスが駆除されていないのが見つかったら、それをメールごと消されてしまうのを恐れているのだろう。
データの移行に先立ち、移行までのデータのバックアップを残すことができる。バックアップは取ったのだからいらないのでは、と思うのだろうが、転ばぬ先のバックアップだ。ここで取るバックアップは、移行作業前の状態にすぐに戻す(ロールバックする)ためのものだ。あるに越したことはない。ちなみに、バックアップはデータの置き場所のユーザ名に特定の拡張子が付いたフォルダ名で保存される。
データの移行には時間がかかる(私の場合)。だいたい、1時間以上かかった。ちなみに移行処理中、「メモリが不足しています.」と出て処理が一時中止した。実は、寝る前に仕掛けて、朝確認したら止まっていて愕然と同時に憤慨したのだが、前のバージョンではエラーで落ちてしまったし、ジャストシステム製品はこういうのがあって困る。結局、3回目ので移行を完了したが、このメモリ不足のエラーは何のことかわからず、とりあえずスルーした。このエラーが出ても、処理は続行されるのだ。
移行が完了すると、ログファイルを見ることができるので、どのメールフォルダでいくつこぼしたかなどが確認できる。いろんなところで1個ほど落ちていたようだが、気にしても始まらないので、これもスルー。メモリ不足のメッセージとの関係もよくわからない。
で、いよいよ使い始めるわけだが、設定はすべて引き継がれるし、メニュー構成なども変更はないので、新しく覚えることは極めて少ない。なお、わたし的に2009のウリだと思っているのは「Unicode対応」だ。Unicodeに対応したことで、差出人やSubject欄がUnicodeでエンコードされている場合でも、正しく表示できる。最近やり取りのある韓国人の差出人も、正しく表示される。
ほかは、迷惑メール機能など地味な強化という感じだ。パッケージからすると強固なイメージが強調されているが、もともとこういう傾向のあったソフトなので、あまり強くなったとも感じない。レベル80の戦士がレベル83になったという感じだろうか?なんのこっちゃ。
2009のカラーバリエーションを登録ユーザはダウンロードできるが、個人的には「Black Lacquer」(漆)が好みだ。ちょっと画面は見にくいかも知れない。