江の島には美味しい海産物を目当てに行くことも多いが、神社へのお参りも忘れてはいけない。江の島の神社は、「江島神社」と総称されるが、いくつかのお宮に宗像三女神が祀られているという。宗像三女神は、天照大神が素戔嗚尊(すさのおのみこと)との誓約の際に剣から生まれ出でたる神という。交通の要所に鎮座する守護神であるという。
辺津宮へ向かう門は、竜宮城を彷彿とさせる。江の島は、龍とゆかりが深い。
江島神社は、江戸時代までは弁財天(弁天さま)を祀っていたそうだが、明治に入って神仏分離の際に現在の祭神(三女神)になったようだ。このため、神社の中には弁財天を祀った祠が別にある。三女神は、江の島大橋に近い順に辺津宮(田寸津比賣命)、中津宮(市寸島比賣命)、奥津宮(多紀理比賣命)である。福岡の宗像大社、広島の厳島神社と同じご祭神ということだ。
ちょっと傾いてしまったが、辺津宮。「へつみや」と読む。ご祭神は、田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)である。田寸津比賣命は、多紀津比賣命とも書き、三女神では末っ子にあたるようだ。
辺津宮内にある、銭洗いの龍神(龍宮大神)。
辺津宮内にある、神木「むすびの樹」。ピンク色の絵馬の背景はハートである。
またもちょっと傾いてしまったが、中津宮(なかつみや)。どうも、建物を撮るのは苦手である。ご祭神は、市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)である。
「御岩屋道」とは、島の奥にある自然の洞窟(岩屋)に至る長い道のりである。神社は、この道に沿って位置する。
奥津宮(おくつみや)。ご祭神は、多紀理毘賣命(たぎりひめのみこと)。宗像三女神では、最初に生まれた神とされる。
奥津宮には、龍宮(わだつみのみや)がある。石の祠の上に陣取る龍神。龍神は、江の島が湧き出でたるときよりの守護神ということだ。
島の南端、自然の洞窟である岩屋である。奥津宮からは、急な石段をひたすら下り、稚児ヶ淵を通って岩場沿いの通路を歩くと到着する。入場料が500円ということで、今回はパスしよう、ということになった。
さて、しっかりとお参りしたら、通ってきた石段を、今度はひたすら登るのだ。人もかなり増えていて、詰まりながらも何とか上まで上っていく。あとは途中でおまんじゅうを買ったり、おみやげにさざえを買ったりと、江の島グルメを楽しむのだが、それについてはまた別途。