一回訪れただけでこれだけ引っ張ることができるのも江の島の魅力だ。島のほぼ中央部に、「サムエル・コッキング苑」という植物公園がある。また、その外れに展望灯台がある。花や木、高いところが好きな私としてはぜひ行かなければなるまいということで、寄り道したのであった。ただし有料で、大人500円、子供250円。入場料と、展望灯台エレベータの利用料金込みである。
しまった、入口の写真を撮るのを忘れていた。なので、大道芸人を囲む人だかりの頭で勘弁して欲しい。
ところで、「サムエル・コッキング苑」とは、貿易商であったサムエル・コッキング氏が、明治時代にこの地に開いた庭園である。当時としては先進的なスチーム式のレンガ造りによる温室などを備えており、今でもその遺構を見学することができる。
入口近くは、たくさんの花々が来場者を迎えてくれる。
江の島のある神奈川県藤沢市は、国内外合わせて5つの都市と姉妹都市提携しており、ゆかりの建造物を円内で見ることができる。中華人民共和国雲南省都昆明市との提携の印、ていへき亭。ほかには、長野県松本市(蕎麦道場松本館)、大韓民国忠清南道保寧市(保寧広場)、米国マイアミビーチ市(マイアミビーチ広場)、カナダ・ウインザー市(ウインザー広場)がある。
これは、、ていへき亭。
シュロの木の向こうに見えるのが、「蕎麦道場松本館」である。長野県産のそば粉による本格的な二八蕎麦が700円とリーズナブルだ。だが今回のお目当てはこれではないので、残念だが…。
さて、江の島展望灯台である。現在の灯台は、2003年に竣工、まだ新しい灯台である。高さは約60m、光達距離は46kmと、国内最大級である。
昇降機。これを利用するのに料金がかかるのだ。ただし厳密には昇塔料ということで、昇降機の利用にかかわらず料金がかかるらしい。脇に階段があり、それを使えば上まで上がれるが、下りるならともかく上るのは…。
頂上部から南の海を望む。風が強い日で、下手すると飛ばされそうになる。ご用心だ。
江の島大橋と、市街地方面を臨む。こうして見ると、元は陸続きだったというのも納得できる。
あいにくの天気で、富士山もぼやーっとしか見えない。富士山の手前の海に、烏帽子岩(姥島)が小さく見えるのがわかるだろうか?
下りは階段を使う。吹き飛ばされそうになりながらも、たどり着く。
いかにも南国という風景。遠方は富士山。手前の白い花はニュージーランド原産のニオイシュロラン。その名のとおり、よい香りを振りまいている。
江の島展望灯台と飛行機雲。
チャボトウジュロ(矮鶏唐棕櫚)。黄色い数の子のような?花を咲かせる。
ここの花壇は、よく手入れされている。一面の色とりどりのガザニア。
この巨大なアロエのような植物は、アオノリュウゼツラン。数十年に一度のみ、花を咲かせるらしい。以前に咲いたのがいつかわからないので、次の数十年後がいつかはわからないのだ。ちなみに、テキーラの原料。
主役は、椰子の木ではなくて、宿り木の方。言われるまで気付かず。
国際交流の広場。中央は、地球を象った素焼きのパネル。左右は、地元?の子供がメッセージを入れて作ったと思われる、素焼きのパネル。
写真で見るとそんなでもないのだが、この樹はとても太い。胴回り3mになるそうだ。フック・アロウカリア、キャプテン・クックが発見した島に生えている木を、コッキングが持ち込んだそう。藤沢市の天然記念物。
ケヤキの古木。もう、いつから立っているのかわからないと言われているが…。
マイアミビーチ広場にある「ロンカフェ」。フレンチトーストが美味しいらしいが、開店は正午からと言うことで、残念。
あとで整理してみると、思ったより撮影ポイントを押さえていないなと少し後悔。