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晴天の日―生田緑地(3)

このシリーズもいいかげん最終回にしないと。というわけで、今回は生田緑地の中の「日本民家園」の中を歩いてみたい。前回は、ここまで来たのであった。ここは、「日本民家園」の西門である。ほかに、「奥の門」「正門」がある。正門は、東口駐車場の近く、奥の門は、「奥の池」の近くにある。どこからでも出入りできる。

晴天の日―生田緑地(1)
晴天の日―生田緑地(2)

撮影:キヤノンEOS 40D+タムロンA20E

実は、「日本民家園」は有料なのである。大人だと、500円取られる。ちょっと高いのではないかい?と思うのだが、設備の良好な保存のためにはやむなしというところか。ちなみに、小学生と川崎市在住の65歳以上の老人は無料だ。ただ、年間パスポートもあり、それなら1,000円。2回で元が取れる。なかなか微妙な回数だ。さらに言えば、東急系か小田急系のクレジットカードがあれば、100円割引である。私は東急系カードを持っているので、400円となった。少し得した。

日本民家園に入ったのは、ここでお昼を採るのも目的だ。生田緑地には、東口近くの軽食堂と、日本民家園内の日本そば屋がある。軽食堂の方は、価格の割にはあまり満足度が高くないし、店も狭く混むので、民家園の方に行こうというわけだ。このそば屋は、世界遺産である白川郷(白川村)にあった合掌造りの民家を移築し店舗に改造したもので、見た目からして趣がある。店の名前は、そのまま「白川郷」である。

二階部分も、趣深い。なお、二階はさまざまな「古いもの」が展示されていて、一般公開されている。食事のあと、見学するのもよいかも。

食券を購入し、中へ。控えめなお店の表示。端っこに後ろ姿だけ移っているご老人は、最初縁台でくつろいでいたのだが、お店の人(おばあさん)がお茶を出したり、食事の打診をしたりとやたらと気を遣うので何事かと思えば、どうやらこのお店の関係者のようだった。お店を出るときに、「ありがとうございました。」と声を掛けられた。

店内(というか宅内)は、このように趣がある(こればっかりだ)。ちなみに、19世紀の家と言うから、1800年代である。もはや、100年以上にわたって生き続けているわけだ。

注文したのは、私が「冷やし山菜蕎麦」、息子が「冷やしたぬき蕎麦」である。これは、「冷やし山菜蕎麦」。値段は、650円(くらい?)。たぬきの方は、これに揚げ玉が載っているような感じで、やはり山菜入りだったが、30円の差がここに出ているのだろうか?蕎麦はあっさり、つゆは濃いめで、まぁまぁである。

おなかが膨れたら、いろいろ中を見て回ろう。

ハナショウブ。

スズラン。これでも毒草である。

水車小屋。実際に水が流れていて、車が回転している。中も動いているので、キチンと歯車を噛み合わせれば、臼で蕎麦など挽ける。

ここにも、オカタツナミソウ。

旧原家。この立派な邸宅は、明治24年から大正2年にかけて、22年もの歳月を費やして完成したということだ。元の場所は、同じ川崎市の中原区。

中には、立派な甲飾りが…(ちょっと傾いてしまったが…)。外国人にもわかりやすい、親切な説明付きである。実際、外国人の見学は多い。

立派な飾りの付いた戸袋である。この復元だけで、大工10人がかりだったとか…。

明治、大正の建築は、このような装飾に凝ることが多いと思われる。昭和に入っては、至ってシンプルなものが好まれるようになった。なお、これは玄関である。

旧北村家の庭には鯉のぼりがあげられていたそうだが、時間切れで下ろされていた。残念である。でも、仲良く川の字?で寝ている。

同じく旧北村家にて。立派な武者人形である。いかにも旧家、という感じだ。

駆け足で廻ったので、あまり写真は撮れなかった。本気で回れば、半日かかる。ここに寄るときには、ついでに、などと思わずに、見尽くす、という気持ちで回った方がよいだろう。

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