横浜市の市民の森を紹介するシリーズである。ひとつ前に紹介した「釜利谷市民の森」に続いて、今回は「氷取沢市民の森」(ひとりざわ)を紹介したい。「氷取沢市民の森」は、「釜利谷市民の森」と横浜横須賀道路を挟んで向かい合っており、「瀬上市民の森」に接している。NHKなどの中継所のある「円海山」を含む一帯だ。散策マップは、こちら。
http://www.city.yokohama.jp/me/kankyou/green/shiminnomori/hitorizawa.pdf
このマップを見ながらだと雰囲気がわかるかも。
http://www.city.yokohama.jp/me/kankyou/green/enkaizan_map/enkaizan.pdf
このシリーズは、4回くらいに分けていきたいと思う。
- 「金沢自然公園」から「氷取沢農業専用地区」
- 「観音堂通り」から「どうにわ通り」
- 「大谷戸通り」から「いっしんどう広場」
- 「円海山」から「うばのふところ広場」
撮影:キヤノンEOS 40D+タムロンA20E
「金沢自然公園」から達するルートにはいくつかあるが、高速側駐車場そばのトイレ脇から入るルートを選ぶ。「横浜横須賀道路」の下をくぐれば、「氷取沢市民の森」へのアプローチとなる。
高速道路沿いに、てくてく進む。草ぼうぼうだ。
おっと、「キチョウ」である。せわしく飛び回りなかなか止まらないこの蝶も、水欲しさにたまに休む。そのときがシャッターチャンスだ。
しばらくすると、林の中の遊歩道、という感じになる。空気も変わってくる。湿った土の匂いがする。
この遊歩道の脇にはわき水が流れていて、やはり「ホタルの里」というような名前が付けられている。それにしても、どこに行ってもこういう名前なのはなぜなのだろうか?ちなみにこの水、冷たく、透明で、すがすがしい。さすがに飲んではいないが。
お花発見。「ベニウツギ」。前にスイカズラ属のことをちょっと書いたような気がするが、これもそうである。ツツジのようにも見えるが、ウツギの仲間ということだ。ちなみに、めしべが垂れ下がったように見えている。
「オオカワトンボ」に出会う。このトンボ、今の季節のほんの短期間しか現れない。ニホンカワトンボ、アズマカワトンボともいうらしい。ひらひらと飛び回るが、逃げることもせず、ずっと撮影のモデルになってくれた。このトンボを網で採集しようとしていたバカ親子がいたので威嚇する(ウソ)。
何だろう、この大きな蛾は?翅に目玉のような模様がある。調べてみたところ、これは「オオトモエ」という蛾の一種であることが判明。「シロスジトモエ」というよく似た種類もあるそうだ。
このまま下ると、「どうにわ通り」に至る(散策マップ参照)。なんだろう「どうにわ」って?
ここで、「どうにわ通り」に入る。この標識の上(文字どおり急坂)を上がれば、「なばな休憩所」経由で「観音堂通り」を通って、森を出る。今回、これを左手「氷取沢農業専用地区」の方に進む。
今回、道がよくわからなかったので左に進んだわけだが、結果的に「氷取沢農業専用地区」経由で「観音堂通り」に入り、「なばな休憩所」を経由してまたこの標識に戻ってくる、といったルートになってしまった。これはこれでよいか。
先ほどの川にかかる橋をわたる。地盤が緩いのか、黄色い標識に黄色いロープが目立つ。
橋を渡って少し上がると、「エゴノキ」の気が目に入る。満開である。クマバチがぶんぶん飛んでいる。
これは、エゴノキ科の「ハクウンボク」の誤りです。ご指摘いただきありがとうございました。
「氷取沢農業専用地区」。今回は、ここまで。ここを向こうに進めば「観音堂通り」から入り直すことができる。
続きはまた次回。