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歯科診療開始!(3)

虫歯の治療記、前回と前々回の続き。

歯科治療開始!(1)
歯科治療開始!(2)

さて、前振りを2回も続けてしまったので、いよいよ本題である。まずはレントゲン写真を撮って歯の様子を確認して、それから治療の方針を練っていきましょうということだ。ごもっともである。というわけで、さっき寝そべったばかりのベッド(椅子?)から下りて、女性に案内されてレントゲン室に向かうのであった。しかし、それにしても、歯科医院のレントゲン室はどうも「それらしくない」ところが多いような気がするのだが、気のせいだろうか?入口のドアに妙にかわいい装飾がしてあったり、一見それとわからないようにしてあるのだろうか?

レントゲンを撮るにあたり、ボディに分厚い防弾チョッキのようなものを着せられる。しかも、すごく重い。鉛でも入っているのか?これはもしや、被曝を防ぐためのものでは?と尋ねると、そのとおりと答えられる。う~ん、今まではこんなものを着せられたことはなかったぞ、と考えると、今までの撮影では少なからずのX線を被曝していたわけだ。まぁ、歯のレントゲン写真を撮るとなれば顔面にX線を浴びるから、ボディを防いでもしようがないんじゃ?とかとも思うが、それでも全身に対して少ないに越したことはないのだろう。

レントゲン撮影で面白いのは、おそらくはカメラと呼ばれる部分が顔の周囲をぐるっと回って、一回の撮影で左から右まで一枚に収めてしまおうというしくみが導入されているらしいことだ。一種のパノラマ撮影ということになろうか?こういった技術は最近では随所で見ることができ、凹面鏡や凸面鏡を使って広い範囲の写真を撮り、それをデジタルで画像処理して360度のパノラマを作るというのもある。いやはや、面白いものだ。

撮影が終われば、元いた場所に戻る。写真ができあがるまで、歯でもきれいにしておきましょうということになる。「イーして下さい。」と言われるので「イー」とすると、前歯が汚れているという。この汚れは、コーヒーやワインなど色素が着きやすい飲み物などでできるといい、喫煙でもできるという。私はタバコをやらないが、コーヒー、お茶の類は大好きなので、そのせいであろう。この黄ばみを取るだけでも、だいぶ印象が変わりますよ、と気持ちよいことを言い、その世界へ誘う。

黄ばみの除去は、歯科衛生士の女性の担当だ。何を使うのかと思ったが、やはり機械を使うらしい。研磨剤とやすりのようなもので歯の表面を軽く削るのだという。え~大丈夫かいなと思ったが、大丈夫ですよという返事(そりゃそうだ)。ただし、痛かったりしみたりしたら言って下さい、って本当に大丈夫なのかいな。とはいえ、歯の表面をこすられる雰囲気で、痛くもないし痒くもないが、妙にこそばゆい感じがする。歯の表だけでなく裏面も、特に裏面は黄ばみやすいのだが、そっちを重点的にやってくれる。ひととおり済めば、口をゆすいで完了だ。

あとで鏡で見てみたが、確かに濃い部分はなくなった。印象が変わったかといわれると、う~む、である。多分、それ以外の部分の方が印象強いからかも知れない。

写真ができれば、その写真を見て先生が説明してくれる。あご全体が一枚の写真に収まり、一望できる。レントゲンの原理を説明してくれるが、要するにX線が抜けやすい部分は黒くなり、抜けにくい部分は白くなるのだ。骨や歯があるとその成分が邪魔をしてX線が抜けにくいので、白っぽくなる。歯の詰め物や差し歯のあたりは真っ白になる。また、虫歯で歯に穴が開いていると、その分黒くなって、虫歯になっていることがわかる。

いろいろ説明してくれるのだが、今回のポイントとなっている歯には、やはり虫歯があると言うことで、これは治療しましょうということになる。また、今までに抜けてしまった歯のあとなどは、放っておくと周囲の歯が倒れ込んでくるので、できればブリッジかインプラントで処置をした方がよいとのことだ。これはわかっているのだが、ブリッジは周囲の健康な歯を削ってしまうものであり(ただし保険適用)、インプラントはあごの骨に杭をさして、そこに歯を継ごうというものだ(これは保険不適用)。いずれにしろ方法やコストの問題とかであまり気が乗らないのが実施しない理由だったが、果たしてどのように丸め込まれるのであろうか?

またもや長くなってしまったので、また次回。

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