30日の衆議院議員選挙の結果が出た。ちなみに、同時に行われた横浜市長選挙では民主党推薦の女性市長が生まれることになった。日経新聞に掲載されていた各市長候補の主張など見ていたら妥当な線だとも思ったが、もうひとりの候補も愛だのロマンだの言い出さなければ何とかなったかも知れないといったほどの接戦であった。横浜市議の補欠選挙も、民主党推薦候補の圧勝であった。
で、話を衆議院議員選挙に戻す。いくら衆院が小選挙区制だとは言え、これほどまでになるとは正直思わなかった。一口に300と言っても、それは過半数はとっくに超えて、2/3議席の数に迫ろうかという勢いだ。2/3議席を取ってしまえば、何でもやり放題だ。だが実際はそこまで行かなかったので、連立がカギになる。そこで問題だが、民主党はどの政党と連立を組むのでしょう?それを知ったら正直驚く人もいるのではないか?(想定内かな)
さて、結果がとにかく出てしまえば、スタンスは変わる。これから、どのようにマニフェストの一つ一つを実行していくのか、しかと見届けたい。票欲しさのゆえの口からの出任せだったのか、それとも真に「国民の生活が第一」と考えてのことなのか、次第にはっきりする。原資がないところで、どのようにコストを捻出していくのか?民主党を支持した面々は、これをしっかりと監視せねばなるまい。
だが個人的に感じるのは、民主党に投票した人も、実は民主党のマニフェストを評価したわけではないだろうということだ。まともな人なら、あれが絵に描いた餅、荒唐無稽であることは気付くはず。それをわかった上であえて投票したのは、とにかく変化を呼びたいという心の現れではなかっただろうか?前政権を支持すれば、安心して何も変えない、変わらないといった状況が続く可能性が高い。かといって民主党を信用しているわけではない。あえてリスクを採って、よきにしろ悪きにしろ、何かが変わることを望んだ、そんなところではないだろうか?
つまり、民主党へのプラス点ではなく、自民党へのマイナス点、というのが今回の選挙であると見ている。
自民党は野党に転じたことで、逆に動きやすくなったのではないか?何しろ政権担当でなくなるのだから、守りが攻めに転ずる。変な連立も解消される。政府与党の矛盾や失策をどんどん突いていけばよい。その過程で、さまざまなおかしな点が露わになっていけば、国民の目にも触れやすくなるだろう。そうして、保守政党としての支持を徐々に取り戻していけばよい。
とにかく、局面は変化した。しっかり見定め、自らの判断の是非を検証しよう。