10月11日に赴いた、「神奈川県立自然保護センター」の2回目である。今回は、「虫」だけであるので(しかもけっこうえぐいかも)、虫の苦手な人は、ここから先に進まないことをお勧めする。
今は研究棟となった建物の脇には、ちょっとした水場があって、トンボの宝庫である。ここが壊されなくて、本当によかった、と思う。というわけで、これは「ミヤマアカネ」。赤トンボの仲間だが、翅の先の方に色が付いており、紋が赤っぽい。近くに座ってお弁当を食べていたおじさんは、これを「ノシメトンボ」と言っていたが、ちょっと違っていたようだ。
こっちは、いわゆる赤トンボで、「アキアカネ」である。「ナツアカネ」と区別しにくいが、胸の模様で区別する、ということだそうだ。
「ジョロウグモ」の巣にかかった、オニヤンマ。今回、この手の風景を多く見かける。トンボも末期で弱ってしまっているのだろうか、と推察する。反面、クモも生きるために必死だ。
近くを通りかかったガイドの方が教えてくれた、「コガタコガネグモ」。円形の巣に、X型の隠れ帯を付けて、前脚と後ろ脚を揃えて獲物を待つ。
やべ、見つかっちまったぜ、という感じの「オオカマキリ」。おそらくはメスで、おなかが産卵前でぽっこりと膨らんでいる。動きも鈍いし、攻撃性もなくなっている。
いつもは閉まっていて入ることのできない、K12, K13標識のあたりを歩いてみた。竹見本園のあたりから入り、しばらく歩くとまた上への階段があり、元の場所に戻るような感じになっている。そこで見つけたのが、「クロコノマチョウ」。ジャノメチョウの仲間で、かなり大きな蝶である。ご覧の通り、翅の形状に特徴がある。私も、「新治市民の森」とここでしか見たことがない。
「アオイトトンボ」。言われて気付いたのだが、イトトンボの仲間なのに、翅を開いたまま留まる。そういえば、ほかのイトトンボは翅を閉じて留まるなぁ、と。近くにコガネグモの巣があるのにもかかわらず、引っ掛からずに飛び回っている。
クモの糸につり下がるオニヤンマ。近くには、ジョロウグモ。これは、このあと、ガイドのおじさんによって回収された。
以前に「新治市民の森」でも発見し、正体がわからなかったこのカメムシは、「アカスジキンカメムシ」の幼虫と判明。成虫は、ここで紹介している。すごくきれいなカメムシの仲間。成虫と幼虫は見た目が全然異なる。
「ツチイナゴ」。クズの葉のあたりにいるらしい。今回、バッタ類はほとんど見かけなかったが、唯一見かけた大きなバッタ。どうやら、成虫で越年する種類らしい。
締めくくりは蝶々で。「ルリシジミ」。そろそろ、蝶々も見納めである。
次は、花や鳥などいってみたいと思う。