今年も控除書類提出の季節がやってきた。会社勤めをしている人には風物詩である。だがこれも最後かも、と思うといつもより念入りに書いてやろうとか思うのだ。
民主党の政策「子供手当て」との引き替えに、「配偶者控除」「扶養親族控除」「障害者控除」が廃止されるということは、知っている人が多くなってきた(「配偶者控除」については、その後にあっさりと撤回されたが)。まぁ本決まりではないが、法律で決まれば動き出す。ただ、来年度の税制改正については2010年1月末までの通常国会で承認されなければならず、そこまでに法案を提出できるかは微妙だ。どうでもいいことに躍起になっていて、肝心のことが置き去りになっているのが現状だからだ。
生命保険にも入っていない、損害保険にも入っていない、奥さん(旦那さん)もいない、子供もいない、老親もいない、といった人には無縁の書類だ。私などはここに5人も名前を書くので、書くだけでも骨が折れるのだが、これも甲斐性のうちと思い書いている。まぁ、最近は甲斐性なんて書くと、なんて時代錯誤的ななどと思われることもあり、時代の変化を感じるのだが。
それにしても、これらの控除が廃止されると痛い。子供手当ての恩恵にはほとんどあずかれず(与る気はないが)、一方的に控除が廃止されるケースが多いのは納得しかねる部分がある。あくまでも公平な目で見て、夫婦だけの家庭(それも共働き)、子供の大きな家庭などには一方的な負担増となるのは考えなければならないところだろう。もっとも、そんな金があるなら、保育所や託児所の充実、子育てしている女性を雇用する企業への補助など、やっれることはたくさんあるだろうし、却って安く付く可能性がある。
耳をくすぐるようなことばかり言っていないで、少しは実利のあることをやって欲しいものだ、ポッポ殿。