4月だというのに東京には雪も舞った今日、久しぶりに辛いもの探検隊が出動しました。寒い日なので、辛いものを食べるにはうってつけと言うことで、昼頃集合。懸念材料だった喉の調子もそこそこなので、決行しました。メンバーは、いつもの、安齋肇(ソラミミスト)に似てると言われているグラフィックデザイナーのN氏です。
目指すは、六本木の「郷味屋」です。場所は六本木ロアビル近く、雑居ビルの二階です。このお店は、西安料理のお店で、麺を削りだしてゆでる、刀削麺が売り物です。さっそく行ってみましょう。
このお店は、ビルの2階にありますので、このようなわかりやすい階段を目印に上がります。
階段近くにはメニューが貼り出されていますので、まずはここで物色しましょう。「ネギがたっぷり乗ったやつがうまそうじゃね?」みたいな話をしながら、上に上がります。
入口近くには、このような怪しげな電飾が…。いったい何の意味が…?
まずはメニュー。お水も出てきます。お水はポットにたっぷり、グラスには氷もたっぷり。お水には、レモンのほのかな味が付けてあります。この手のお店には珍しいです。
麺を物色するところなのですが、ヘタレの私はとりあえず3番(一番辛くなさそうなの)でもいってみようかな?で、「漢」のN氏は、もちろん2番でしょう。ですが、どういうわけか興味はセットメニューの方へ。セットメニューには、これらの麺と麻婆豆腐のセットがあります。どうせなら、両方行ってみましょう、ということですね。セットは、950円です。
麻婆豆腐のセットだと、自動的に麺は1番になるようです。私はこれに注文して気付いて、「失敗した!」と思いました。ですが後で、「失敗じゃなかった。」と思い直すのですが、これは後ほど。「漢」のN氏は、麺を2番と同等のものにしてもらっていました。この場合、50円高くなるようです。つまり、上のメニューの麺類の値段に合わせてあるわけです。
さて、注文が済んでしまうと、お互いに持参したカメラなどをいじくって遊ぶのですが、お店の中も物色します。そこそこ広いお店で、6人掛けのテーブルもあり、そこそこの人数で訪れても大丈夫そうです。1人で来ている人もけっこういます。大型のTVがあります。
まずは、N氏の辛い方が来ました。う~ん、暗かったのか、けっこうピンぼけです。しかも、構図がまったくなっていませんね。あ、写真の話じゃないですね。見てのとおり、左に麺、あとカレーライスのようにスプーンの付いた麻婆豆腐、そしてサラダと称するザーサイ炒めです。あまり辛くないような?見本はもっと辛そうだよね、真っ赤だし?とか思いました。
そうこうするうちに、私のやや辛い方が来ました。う~ん、見た目的にはあまり変わらないですね。いや!レンゲの形状が微妙に違うぞ!と気付いたあなたは偉いです。ちなみに、N氏の方にはトウガラシが乗っています。私の方には乗っていません。よく見ると、色も結構違いますね。
麻婆豆腐はこんな感じです。けっこう色が濃いのですが、脂もきつい感じです。辛さはあまりないです。四川でなく西安だからかな、とか思いました。ちなみに西安(シーアン)は、陝西省(シャンシーシャン)の省都でほぼ中国中部、昔は長安(チャンアン)と呼ばれていたところです。
いつものように、お店の人に小皿をもらい、少し交換します(女子高生のお弁当交換のように)。すると私の方には、N氏の辛いものが来るわけです。こうして見ると結構辛そうです。しかし、全容がよくわかりますね。刀削麺なので平たくあまり長さのない麺、モヤシ、挽肉です。上の写真で麺に入っている緑色の野菜は、香菜(シャンツァイ)です。この野菜は、好みが分かれますよね。
まずはこれを一気に行ってみようということで取り組みます。「え?思ったより辛くないね。酸味が効いてるね。」とか思いながら、あっさりと食べてしまいます。もっと凶悪なものを想像していた私たちは、肩すかしを食らったかのような感じで、本体に取りかかります。もちろん、このスープは、本体にぶっかけました。なので、通常より「ちょっとだけ」辛いはずです(N氏の方は、ちょっと辛くなくなったわけです)。
N氏にちょっと持ち上げてもらいました。こうすると麺の平たさ加減がよくわかります。わざわざトウガラシをアピールしています。麺はもちもちしていて、日本人好みではないでしょうか。
さて、辛さもほどほどでしたので、あっという間に完食です。この後は、N氏におなじみのレビューをいただきましたのでご覧ください。
『麻辣刀削麺。先ずこの独特な麺は大好き!
ラーメンというより中華風うどんといった印象?スープ的にも。
辛さは…辣油たっぷりの割に「まあまあ辛い」といった程度ですね。
多分「これ以上辛くして」と注文しても辣油の量が増えるだけな気がするので、この店の辛さMAXはこの辺が限界かと。
既にデフォの段階で食後半日過ぎても胸焼けが(笑
「麻辣」なので花椒が入ってるかもですが際立つ程ではなく、それよりもパクチーが良いアクセントになっていてもっとたっぷり入れて欲しい位です(変?変態?
セットの麻婆丼は結構本格的な味で美味しいと思います。
辛さ的には…辛いもの好きには当然物足りないですけどね(爆
どちらの料理にも言えるのですが、「もっと熱々で出して欲しい!」と猫舌の私が言っています。
あと、北国出身の肉体労働者で濃い味が大好きな私ですが(笑
どちらも味が濃いので白ご飯が欲しくなりました。
そういう意味で付け合せのザーサイは薄味で食べやすかったです。
なんだかんだ言ってますが機会があれば又行きたい店ですね。』
ありがとうございました。この日も、1人で来店する若き美女がおりました。先日も、カレー麺を食べる美女、激辛の担々麺を啜る美女と、どういうわけか美女率が高いのが、この手の店の特徴なようです。N氏はカプサイシンによるダイエット効果を狙っているのでは?と推量していましたが、だったらチャーハンセットなど頼むわけないじゃん!と心の中で突っ込んだ私でした。
ちなみに両名とも、何かこみ上げるものを堪えながらの帰り道になったようです。確かにボリュームたっぷりなのですが、それだけではないような。確かに半日経っても空腹感を覚えず、むしろ膨満感を感じていたのはやはり年のせいでしょうか。
これは裏から見たところです。つまり厨房側です。
気持ちは、「世界一辛い麻婆豆腐」の某店に早くも移っている我々でした。