「三保市民の森」といえば鬱蒼とした森が続くという感じで、谷戸の風景の入り組んだお隣の「新治市民の森」に比べるといささか地味というイメージでしたが、なかなかどうして、いろいろな表情を見せてくれることがわかってきました。
前回に続いて、さっそく紹介していきましょう。
これまでの記事は、こちら:初夏の三保市民の森(1)―お花など(1)
三保市民の森の紹介は、こちら。
この畑の脇の道から森に入りました。
撮影は、キヤノンEOS 40D+キヤノンEF 100mm F2.8L MACRO IS USMと、パナソニックDMC-TZ10で行いました。
「ほおじろ」から尾根に向かう道に入り、「プロムナード」方面に進もうと林の中に入ると、少し開けたところに畑がありました。
キツネアザミ(狐薊)。キツネアザミというのは、ほかのアザミ類のようにトゲがないそうです。狐に化かされた、ということなんでしょうか。
マムシグサ(蝮草)。マムシグサの仲間でも仏炎包が緑色のものはカントウマムシグサ(関東蝮草)と呼ばれるそうです。
「しじゅうから」のあたりから林の中に入ってみました。なだらかな起伏の道が続きます。
キンラン(金蘭)。林の中に黄色い花がたたずむ姿にはどきっとします。
ホウチャクソウ(宝鐸草)。何とも涼しげな感じが初夏の林に似合います。
カントウマムシグサを再び。先ほどのものより茎(茎ではないそうですが)の模様がいっそうはっきりしています。マムシグサの名の由来です。
仏炎包の中には花があります。
谷道に出てみました。
こっちは仏炎包が紫がかっているので、ムラサキマムシグサ(紫蝮草)です。
ホウチャクソウを再び。おしべがちょこんと出ていますが、これで花が開いた状態です。
「新治市民の森」に移ろうと、「三保平」方面に戻ります。
すると、地面に大きな花がたくさん落ちています。何だろうと見上げると、落ちているのははるか上空から振ってきたキリの花でした。花は見えど本体は見えずで、けっこう探しました。
ものすごい立派なキリの木で、花ははるか上空に咲いていました。
はるか上空のキリの花を何とか超望遠で撮りました。
ここで、「三保市民の森」は出て、「新治市民の森」に移りましたが、次回はその前に、「三保市民の森」で見つけた昆虫を紹介しましょう。